日中首脳会談 行われる ！！

日中首脳、対話強化で一致＝衝突回避へ海上連絡体制―安倍首相「歴史認識引き継ぐ」(時事通信) - goo ニュース

昨日１０日午後北京で日中首脳会談が行われました。
２０分とも２５分との報道も有ります。二人の会談を部屋に入るとこからとするのか？　握手した時に始まるかでしょうね。
いずれにしても譲れぬ問題が両国首脳による２５分前後の会談（それも通訳の時間を入れれば実質半分ですからね）で２年半にわたる不仲？が解決するわけではありません。
事前に日本側谷内国家安全保障局長と中国側楊潔チ国務委員との間で地ならしの交渉はあったのですね。
それが日中首脳会談声明として事前に発表されています。
昼TVの兄ちゃん司会が「会談前に声明とは！」と叫んでいましたが会談前に詰めた話と詰まらなかった話が確認された事案が最後に煮詰まった結果でありそれが日中両国の首脳に了解されていたのでしょう。
日本側は「事前の条件なしでの会談」中国側は「靖国神社参拝の阻止」と「尖閣列島の主権争いの顕在化」だと思うのです。
両国事務方は苦労したようです。両国の発表した英文はいくつかの点であいまい（自国向けに都合の良い表現をしている）だとTVニュースに出たシンクタンクの人は解説していました。
「歴史問題は取り上げられたものの靖国を具体的に上げる事は避けました」「尖閣は日本側の東シナ海に
意見の総意があるのかその中の尖閣なのか？」どちらとも読める英文で自国向けにはそれぞれわが軍勝てりと報道した様です。
従って強調された事は「戦略的互恵」つまり --- いやでいやで仕方がないけど取り敢えず付き合おう---との表現で言い得て妙です。
取り敢えず具体的合意としては「海上連絡メカニズム」を構築して運用する事が決まった事です。それが機能すれば日中両国の「思わざる武力衝突」は避けられるので米国にとっても歓迎ですよね。

さて中国も「不動産を梃子にした経済バブルの崩壊間近」「少数民族の分離独立問題」を抱えて隣国の日本による経済投資を呼びこまないといけません。（まあまた騙されて中国にいそいそと投資する大手企業が出るとは思えませんが）

それでも習近平政権は「２０２２年まであと８年は続きますし前々政権の江沢民派「政治局常任委員」の排除に為、不正蓄財の高官を処分していますから従来の様な「排日、抗日一辺倒」が変わる目がありそうです。
２５分の首脳会談に一喜一憂する事無く巨大な隣国をしっかり見つめましょう。


写真：日中首脳会談（共同通信）

時事通信：
【北京時事】安倍晋三首相と中国の習近平国家主席は１０日、北京の人民大会堂で約２５分間会談し、冷え込んだ関係を好転させるための対話強化で一致した。首相は政権の外交方針について、「積極的平和主義の下、世界の平和と安定に一層貢献していく」と表明。習主席は「日本は平和国家の道を歩んでほしい」と求めた。沖縄県・尖閣諸島周辺海域での緊張を受け、偶発的な衝突を防ぐための「海上連絡メカニズム」の運用を早期に開始することを申し合わせた。

　会談で両首脳は、尖閣をめぐる対立と、首相の靖国神社参拝について直接的な言及を回避。関係改善を優先させた。会談後、首相は記者団に対し、「日中両国が戦略的互恵関係の原点に立ち戻って、関係を改善させていく第一歩となった」と成果を強調した。

　会談で両首脳は、(1)日中の戦略的互恵関係を発展させる(2)尖閣周辺海域で緊張状態が続いていることに日中が「異なる見解」を有している―ことなど、会談に先立って日中両政府が合意した事項に沿って関係を再構築することを確認。首相は「日中間には個別の問題もあるが、それにより全般的関係を損なうことは避けるべきだ」と呼び掛けた。

　首相は中国の台頭に関し、「中国の平和発展は国際社会と日本にとって好機だ」と指摘。中国側発表によると、習主席は「日本が慎重な軍事・安全保障政策を取ることを希望する」と述べた。集団的自衛権行使を容認した安倍政権をけん制する発言とみられる。

　習主席は、首相の靖国参拝には触れなかったものの、「歴史問題は１３億人の国民感情の問題だ」と指摘し、日本の過去の侵略や植民地支配を謝罪した村山富市首相談話を重視する考えを表明。これに対し、安倍首相は「歴代政権の歴史認識を引き継ぐ」との方針を強調した。

　「海上連絡メカニズム」に関しては、首相が早期の運用開始を提案。習主席は「既に合意はできている。事務レベルで意思疎通をしたい」と応じた。　
（引用終わり）