直木賞作家で文豪と言っていいほど売れた宮尾登美子さんのサクセスストーリーです。
彼女自身の生い立ちは自伝的私小説を幾つも残していて有名ですが
この本にも詳しく書かれています。
実家は女衒の元締めのような芸妓紹介所で複雑な家庭環境の元育ちます。
結婚、満州移住、終戦、引き揚げ、田舎の農家の嫁生活、結核
そして離婚
二度目の結婚、女流新人賞受賞から転落放蕩生活から夜逃げ
東京での暮らし、極貧、
太宰治賞から直木賞受賞一転売れっ子作家に
作品がテレビドラマに舞台に映画に多額な印税収入でマンション、一戸建て軽井沢、北海道に別荘
ほんま波乱万丈の人生でんな
そう言えば借金生活を直木賞受賞から逆転させたのは山本一力さんもそうだな
高知県人て徳島県人と違って地道な生活が出来なくて一山狙いの人が多いね
宮尾登美子さんの小説はほとんど読んだ(義経以外)
でも高知県出身の直木賞作家で一番好きな作家は何と言っても坂東眞砂子さんだね
だけど印税の力ってすごいね
前に新宿区の林芙美子記念館に行ったことがあるけど
林芙美子さんて極貧生活が有名だけど本が売れたとたん豪邸暮らしだもんね
京都大学出の偉い先生の書かれた本だ
難しいけれど結構確信を捉えている
太平洋戦争がはじまり日本は真珠湾攻撃から東南アジアの要衝進出を図り三国同盟の盟友独伊も対米宣戦布告した
その事をこの本の作者の方は
ファシズム・膨張主義同盟 対 民主主義・反膨張主義連合の対決と表現した・・
(ここで僕はちょっと待てよと思った)
初戦のインドシナ半島インドネシア、フィリッピン、ビルマなど
日本が戦ったのは在植民地軍やん
民主主義の反膨張主義国ちゃうやん
他所の国を植民地にした国との戦いやん
もちろん日本は植民地にされたそれらの国を解放するために目的で戦った訳では無い
けれど戦った相手の国も帝国主義国だ
それがいつのまにやら日本だけが侵略者扱いで
他国を植民地化した先の国は侵略者じゃ無いのか
ほんま
昨日NHKのオンデマンドで「八重の桜」を見ていたら
八重が初めてキリスト教の教義を聞いて風吹ジュン扮する母親に・・
「母上おったまげただ、イエスキリストは汝の敵を愛せよって言うとります」
っていう場面をやっていたけれど
昨今のイスラエルなんかを見たら
「汝の敵はとことんまで叩き潰せ」って言っているようやん
ほんま人間口だけは綺麗ごとを言えるんだから
新選組隊士、島田魁(しまださきがけ)の話
島田魁・・初めて知った
身長182センチ体重169キロ
ほんまかいな・・と思ったらこの方明治も終わり頃まで生存したから写真も残っている
新選組の話と書くと新選組隊士の面々は多くの小説に取り上げられている
近藤、土方、沖田の主要メンバーだけじゃ無くて
斎藤一、永倉新八、吉村貫一郎などマイナーな隊士まで映画の主役になっている
島田魁は初めて知った
新選組と言ったら池田屋事件とかお手柄話だけじゃなくて
この本にも出てくるが粛清や内部抗争と言った陰湿な話が付きまとう
もう不逞浪士の取り締まりより隊士の粛清話の方が多くなっている
島田魁は戊辰戦争を生き抜き最後はお寺の警備員で終わるんだけれど
この本は600ページ程で読み終わるのが大変だった
新選組マニアなら一読ですね
この本のジャンルはというと・・・
誰がこの話の顛末を予想出来ただろうか
ことの発端は赤坂で置屋を営む親子が雛人形を飾ろうとして押入れを開けた時に
19歳の娘が押入れの中から自分そっくりな少女と見ず知らずな女性が二人で並んだ写真を見つけた事からだ
写真の中の知らない風景、自分と同じ着物を着た少女
疑問を持った娘は行動を起こす
娘自身は学業の合間アルバイトで家業の芸子をしているんだが
そこに祇園の芸子と無き父との関係が絡んできて話は京都、東京、鎌倉、ロンドンに飛ぶ
写真の少女は自分の双子の片割れかはたまた自分自身か
戸籍謄本を調べるとちゃんと実母の娘として出生している
帝王切開で生まれた時のエピソードもしっかり残っている
母のお腹から娘は生まれたしかしそこに答えが・・
本の舞台の京都、東京、鎌倉、
祇園に赤坂見附、鎌倉山、この本に出てくる細かな地名の土地勘がすべてほとんど僕には出てくる・・
わしもいろんな所へ行ってるな
古い本を図書館にリクエストして取り寄せて貰った、確か昔読んだ記憶がある
昭和18年6月に51師団の補充兵としてニューギニア戦線に送られた著者の話
一緒に日本を発った多くの仲間の輸送船がダンピール海峡で沈められたが
奇跡的に著者の船は沈没を免れた
ニューギニアでは人跡未踏のジャングルを数百キロの行軍させられる
それも食料も無く草を食べ虫を食べ戦友の死骸にたかるウジ虫を食べ
挙句の果てはウジ虫のたかる戦友の死骸を食べる
著者の書く人肉食をした行為についての哲学的な記述が長い
餓死寸前、病死寸前の体に肉の細胞を栄養とした事によって飛躍的な健康を飛び戻す
戦友三人と目的地を目指すんだけれど絶対に単独行動はとれない
敵に襲われるんじゃ無くて味方に食料として襲われるんだ
ほとんど地獄の餓鬼じゃ無くてこの世の餓鬼にまで慣れはててしまった
さいわいこの方は生きて故国の地をふんだけれど
多くの戦友はニューギニアのジャングルで英霊となった
ニューギニア戦線には20万人以上の兵士が投入されて
生きて故国に帰って来られた人は7%ほどだと言われている
戦死者のほとんどの死因は病死と餓死だ
今日は終戦の日・・
この本は地域別、作戦別、軍艦に輸送船別に戦死者の数を詳細に書いている
先の戦争の死者310万人そのうち軍人軍属が230万人
外地で亡くなった邦人30万人内地で亡くなった邦人が50万人
驚くことに海上戦死者36万人を除く陸上戦死者194万人のうちおよそ半数の死因が餓死だ
後の半数の死因も病気や傷病が主で敵との戦闘での死者は何割ほどだろう
まあ餓死者もアメリカ軍の物量と緻密な作戦のせいだから戦死は戦死だ
海上戦死者も軍艦の戦死者より圧倒的に多いのは輸送船が沈められた事による兵士の戦死だ
一隻の輸送船の沈没による死者で多い船は一隻で4000人3000人と言う数の死者を出している
500名以上死者を出した輸送船の数は84隻を数えている
ちなみにタイタニック号は1500人
両親の愛情をもって育てられお国の為だと兵隊に採られて鍛えられて
それが敵とのドンパチ戦闘で死ぬんじゃ無くて輸送船の上でまた名も無い南の島で餓死させられて
無念の英霊は何をか言わん
79年前の終戦の日、祖父の戦争も終わってスマトラのジャングルで武装解除された
「ジャワは天国ビルマは地獄生きて帰れぬニューギニア」と言う言葉があったそうだけど
そのジャワで祖父は生きて虜囚の辱めを受けた
そう言えば前にネットでこのお店の話が出ていたような
全然興味が無いから記事も見なかったけれど図書館に本があったから借りてみた
元AKBの下部組織に属していたんだな
それでもオーディションの倍率は250倍
高校時代に惣菜屋のバイトでためたお金が200万
研究熱心で働き者でアイドルの素質もあって・・
えらい娘やん
元アイドルをお店の売りにしてから誹謗中傷が出る
そう言った奴がきょうびの世の中おるんや
最後には週刊誌にも叩かれる
なんでも材料の産地偽造をしていたとか・・
それぐらいええやん!
たかだかラーメン屋の材料ぐらい
この子だって大金持ちの家の子じゃ無いだろうし
苦労して資金を工面して
アイドルを売りにしたのも他の人に無い本人の素質なんだから
こんな幼気のない娘の夢を砕いてしまう週刊誌って何だろう
最後は鎌倉の一等地にラーメン屋を開くんだがコロナ過で夢は潰えてしまう
素質ある者が努力しているのを素質が無く努力もしない奴が潰してしまう
こんな世の中なんです
まだ読み終えて無いんだけれど沖縄のとある漁師さんの事が書かれている
物語の内容と言うより漁師さん全体では無いけれど漁師さんの気質と言うか実像?と言うか
伊良部島のマグロ漁師さんのHさんがこの本の主人公なんだけれど
マグロ漁に3~4か月出漁するんだけれど結構収入は高くって伊良部島の漁師さんの家はどれも立派だ
しかし漁から帰って来るとすぐに賭け事・・パチンコパチスロにつぎ込んでお金を無くしてしまう
お金が無くなると次の漁に出漁してまた稼いだ金をギャンブルで使ってしまう
この繰り返し
有り金を無くすると後、数千円で777になるはずだと奥さんの職場まで金をとりに行く
ギャンブルをして無いときは‘酒,
全ての漁師さんが宵超しの金は持たない江戸っ子じゃ無いけれどこの手の方は多い
輪廻転生と言う言葉があって私の前世もこの手の漁師です
ようやく読み終えた・・
主人公はオットセイ将軍?と言われた十一代将軍徳川家斉
なんとこの方男子に姫君合わせて53人も子を成した
お妾さん何人ぐらいおったんやろ?
この本の中に出てくる幕末表舞台に登場する有名な水戸のお殿様徳川斉昭も37人も子を成している
将軍の子供となるとどこかの藩に養子や正室に振り分けなければならない
押し付けられた藩こそいい迷惑だけれどそれはそれで将軍様の子供を迎える事でいろんなメリットもある
男子を養子に迎える事で石高を増やして貰ったり女子だと将軍家から仕送りもあったそうだ
もうこの頃になると外様譜代の大名の家来もお殿様なんてどうでもよくて雇われ社長を迎える
様なものだった江戸時代の最初の頃にはお殿さまの死に殉死をした家来もいて殉死禁止の触れもあったが
押し付けられたお殿さまに対してはありえなかった
せっかくの連休だと言うのに・・雨が降っとる
図書館の新刊本コーナーから借りて来た・・僕が読者第一号だ
この本400ページ以上あって定価が4000円
自分の金だと絶対買わない
ヒットラーが政権を取っていたナチスドイツでは1938年~9年頃からユダヤ人迫害が始まる
民族浄化が叫ばれユダヤ人は迫害を通り越してナチス占領地からの絶滅させる政策に変わる
ここにアウシュビッツなどの強制収容所が生まれる所以だ
子供から年寄りまでユダヤ人と言うだけで理不尽な強制収容が行われるんだけれども
そんな中でも一部のユダヤ人がナチスの迫害を逃れて自由の国アメリカに移民するんだ
一部の人・・・どんな人?
やはり第一にお金持ち
(これはもう当たり前やんか!)
次はアメリカにお金持ちの知り合いがいる事
(また金やんか!)
運のいい人
(あくまでアメリカにお金持ちの身元引受人がいる事)
(結局金かい!)
その頃のアメリカにも移民に対しての言い分がある
あくまで移民者に対して決してアメリカ人の税金で彼らの生活を面倒見ないと言う事だ
移民者に対して自分の資金で生活を貫徹しろと言う事だね
どこかの国のように来たら生活保護を受けられると言う事は絶対に無いんだ
第二次世界大戦が本格的になりアメリカに移民してきたユダヤ人の中にも兵役年齢に達する若者もいて
彼らは軍隊の入隊を希望する
しかし彼らはアメリカの国籍も持って無くて尚且つドイツ生まれだとスパイとの区別もつかない
彼らにしたらドイツ占領地に残してきた家族の心配やユダヤ人としての誇り
ナチス撲滅を願ってなんとか軍隊に入隊するんだけれど
彼らに与えられた仕事は医療や兵站と言ったあくまで後方勤務で前線に出る機会は無い
しかし徐々に彼らの外国語能力が戦場で求められて前線で捕らえられた捕虜の尋問に活かされる事になる
ユダヤ人と言うのは元来、知能指数も高くて彼らの行動は戦場で評価も高くなる
この本は彼らの勇敢さやユダヤ人としての理不尽な扱われ方
戦争末期からドイツ降伏後の強制収容所の惨状、家族の消息、などが綴られている
ユダヤ人て何故にこれ程にも嫌われたんだろう
今、イスラエルのガザでの行為なんかマスコミはパレスチナ寄りだけれど
人質とってる方が文句垂れるなんてありえんやろ!