箱崎晋一郎 「抱擁」 (2)
出ました・・箱崎晋一郎
熱海の夜 氷雨・・不倫の臭いぷんぷんの歌が多い
氷雨なんぞ聞いたらあのバブルの時代が蘇るね
もう最近のわけの分からんグループ歌手ばかりやから
有線から箱崎晋一郎なんぞ流れて来たひにゃ~
東京だョおっ母さん 島倉千代子
そうか!この曲って単なるお母さんに東京見物させるだけじゃなしに
戦死して靖国神社に眠る兄に会わせる為だったんだな
2番の詩を聞いていたら何だか涙が出て来た
初めて靖国神社に行った時、遊就館のゼロ戦や大砲を興味深く眺めながら
2階の展示室に行った時
花嫁人形がいっぱい飾られていて衝撃を受けた
嫁も貰わず国の為に散花された若者たちを霊を慰めるのに母が兄弟が
花嫁人形を寄進されたんだ
ゼロ戦を見てかっこいいと思った後で展示された多くの花嫁人形を見て
戦争の現実を思い知らされるんだよ
たそがれの御堂筋~坂本スミ子
今日は雨が降っています。
冷たい秋の雨です。
町中に知らない人が誰もいない
5時を過ぎると真っ暗な通りに狸ぐらいしか歩いていない、ど田舎の高校を出て
向かった先が大阪の梅田でした
赤いネオンに喧騒の町、百花楼蘭の品物が溢れるデパート
田舎者には刺激的でそれでいて少し怖くて
御堂筋を女の子と二人で歩いた記憶はありません
御堂筋はいつもひとりぼっちで歩いていました。
何もあてもなく何の希望も無くただいつもひとりぼっちで歩いていました。
避暑地の恋 1973
ほんまに朝から暑い
毎朝、庭の水やりをせにゃならんので職場に着く頃は汗だくだくで
朝ごはんを作りながらいつもナツメロを聞いているんだが
今朝はチェリッシュの‘避暑地の恋,を聞いていた
この曲を聞くと場所はどこなんだろう?といつも思っていたら、ちゃんと2番の歌詞の中に軽井沢と
出て来るんだな
軽井沢とか山中湖とか言うと僕らの若い頃は猫も杓子も若い女の子が短いひらひらの白いスカートを穿いて
テニスのラケットを持って頭は皆、聖子ちゃんカットだった記憶がある
その子らがペンションやリゾートマンションのテニスコートでへたくそのテニスをしていた
バブルの全盛期だな
たぶん、あのままバブリーな人生を謳歌した奴なんてほとんどいないだろうな
黒沢明とロス・プリモス「たそがれの銀座」
20歳の時に上京した
ど田舎で生まれ育った自分の人生の選択肢に東京に出ると言う事は考えてもいなかったが
どう言う訳か20歳の時、東京に出た
ちょうどバブルの時代が始まろうとした頃だった
バイト先が虎の門にあってしょっちゅう歩いて銀座に遊びに行った
その頃、今では考えられないが年増の女性が好きで
行かず後家のナースを誘って銀座ライオンでビールを飲んだ
もう夢のようだった・・・
(わし、銀座でデートしてるんや!)
・・・と
誰ぞに見られたんやな
職場のうわさで変なカップルがライオンにおったと
この歌と一緒
今じゃわしより年増言うたら腰が曲がって杖ついとるな
歓びも悲しみも幾歳月 ♪若山彰
僕が生まれた小さな港町にも岬の突端に白い灯台があって
今でこそ人跡未踏の無人灯台だが
昔は灯台のある山頂まで遊歩道があって小学校の遠足とかで良く登った
眼下に幾つかの小島が見えて太平洋のキラキラ光った海が美しかった
また昔は同じ山頂に灯台の職員の官舎が建っていて
広い敷地に緑の芝生が敷き詰められてあって平屋の白い建物が
子供心にある種のあこがれが芽生えた
こういう家に住んでこういう暮らしを送ってみたいと
下町の太陽 ☆ 倍賞千恵子
朝ごはんは1時間程かける、その間ナツメロを聞くんだが倍賞千恵子さんの曲が一番多い
この曲なんて軽快で一日の始まりに聞くのに最高だ
他に小柳ルミ子さんとか藤圭子さんの曲
一番好きな女性歌手は藤圭子さんなんだが朝に聞くには少しひく
下町の太陽の映画のロケ地に隅田川が頻繁に出て来る
この時代の隅田川って汚いね
遠い海の記憶 石川セリ
申し分なく僕の好きな曲のベスト10に入る曲だ
NHKの少年ドラマシリーズの「つぶやき岩の秘密」の主題歌だった
その頃、僕もドラマの主役の少年と同年齢で海辺の小さな町で伝馬船を漕いでいた
舞台は三浦半島の荒磯周辺なんだけど都会の近くでも伝馬船を漕いでる子供がいるんだと感心した
今でも油壷からソレイユの丘辺りにはよく日帰り旅行で行くんだけど
行くたびにこのドラマとこの曲が頭に流れて来るんだ
ある日の午後 森山良子 1974
この曲の詩が好き
奥手のカップルがチューしたいけど出来ないジレンマを歌った曲だな
この年は僕が中学生になった頃か
毎日、部活の先輩に殴る蹴るの理不尽な制裁を受けていた
家に帰ると真っ暗な部屋に閉じこもって自分で作ったご神木を拝んでいた頃だな
暗い思春期だった
耳をすましてごらん 本田路津子
連続テレビ小説「藍より青く」の主題歌だ
主役の真木よう子さんは死んでしまった
僕が小学校4年生の頃のドラマで毎日見ていた記憶がある
大和田獏さん扮するご主人を「しゅうしゃん」と呼んでいた覚えがあるが
4年生の頃と言うと毎日教師に
「このボケ!なんぼ言うたら分かるんじゃ!あほんだら!」
とか言われながら日々愛のムチの鉄槌を受けていた頃だな
そんな時、本田路津子さんの透き通った歌声がなぜか心を和ましてくれた