貧富の差か・・・
昔、小学生の頃1つ上の学年にさくらちゃんがいた
さくらちゃんは年老いたお父さんと肥え担ぎをしていた。
自分ちの分じゃなく他所んちの肥えを担いで生業にしていた。
ある日2階の教室から外を眺めていたら
学校の隣の畑にさくらちゃんとお父さんが肥を担いで来た。
前をお父さんが担いで後ろはさくらちゃんだった
衝撃を覚えた
だって今、授業中やん
あっけにとられて見つめていたら
さくらちゃんも手を止めてじっとこちらを見上げていたっけ・・・
やはり1つ上にタケがいた
タケの家は廃屋だった
タケはよく病弱なうちの兄をいじめていた。
タケの姿をお店のある町中で見かけた事はなかった
見かけるのは山の中か川の中
いつも棒っきれを振り回していた。
そんな時、母子家庭のタケの家がどこかに引っ越す事になった。
引越しの時タケは僕に
「これやるわ」
・・と大事にしていた宝物を僕にくれた
犬の頭の骨だった
やはり小学生の頃、地区別の子供会議があった
上級生のクラスに地区別に分かれた
それぞれが椅子に腰掛けた時
教室の扉がガラっと開けられ
僕の座った机の持ち主が飛び込んで来た
「あぶねぇ~あぶねぇ~」
とか彼は言っていた
「おっ!あったあった」
彼は言っていた
彼が引き出しから取り出したのは銀色に輝く腕時計だった
彼は町でたった一人の医者の息子だった
昔、小学生の頃1つ上の学年にさくらちゃんがいた
さくらちゃんは年老いたお父さんと肥え担ぎをしていた。
自分ちの分じゃなく他所んちの肥えを担いで生業にしていた。
ある日2階の教室から外を眺めていたら
学校の隣の畑にさくらちゃんとお父さんが肥を担いで来た。
前をお父さんが担いで後ろはさくらちゃんだった
衝撃を覚えた
だって今、授業中やん
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あっけにとられて見つめていたら
さくらちゃんも手を止めてじっとこちらを見上げていたっけ・・・
やはり1つ上にタケがいた
タケの家は廃屋だった
タケはよく病弱なうちの兄をいじめていた。
タケの姿をお店のある町中で見かけた事はなかった
見かけるのは山の中か川の中
いつも棒っきれを振り回していた。
そんな時、母子家庭のタケの家がどこかに引っ越す事になった。
引越しの時タケは僕に
「これやるわ」
・・と大事にしていた宝物を僕にくれた
犬の頭の骨だった
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やはり小学生の頃、地区別の子供会議があった
上級生のクラスに地区別に分かれた
それぞれが椅子に腰掛けた時
教室の扉がガラっと開けられ
僕の座った机の持ち主が飛び込んで来た
「あぶねぇ~あぶねぇ~」
とか彼は言っていた
「おっ!あったあった」
彼は言っていた
彼が引き出しから取り出したのは銀色に輝く腕時計だった
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彼は町でたった一人の医者の息子だった