疲れた

夜の部はツライのぅ～～

暇な割りにしんどいお客様が続くし

ぶつくさ言ってられんのぅ～

厳しい世の中じゃ

わしも旅がしたいのぅ～

日帰りや無しに

せめて２泊ぐらいしたいな

湯治の宿でええんやが

川のせせらぎの音

湯の香り

夕暮れにひらひらと舞い落ちる紅葉

露天風呂にどっぷりと浸かりながら

人生ってなんやろ？

とか考える

そして

ふぅ～

とため息を1つ

それから夕餉の膳に着く

（湯治の宿やし、たいした料理やあらへんな）

とか思いながら

熱燗をぐびりと一杯

お酒は温めの～♪カンがいい～♪

とか言いながら

飲むにつれ

‘気，が段々と大きくなる

「悪いけどコンパニオン呼んでくれる」

（湯治の宿にそんなん来るんかな？）

呼ばれた来たコンパはいかにも都落ち

化粧が濃くて素顔がわからん

それでも胸の谷間をはだけて

太ももを放り出した

テレビによく出るおかま風

そんなオバハンコンパにも

酒が回れば

下心

コンパが

「私ぃ～実は地元でスナックやってるのよ」

「これからちょっと行ってみない、お楽しみはそ・こ・でぇ～♪」

とか言いよる

「行くで～♪行くで♪どこないと行くがな」

とか酔った勢いで連れて行かれる

連れて行かれた先の飲み屋はちょっと怪しい雰囲気

一瞬、酔いが覚め正気に戻ろうとした所を一気に酒をすすめられる

「ささっ！飲んで飲んで」

とか言われて

そのうちに

「私達もご相伴いいかしら」

とか言ってオバケみたいなオバハン連中が混ざってくる

もう酔いが回って

「どうでもええわい」

状態になる

「もうええ、わし帰るでぇ～」

とか言ったら

突如、店の奥から‘コワモテ，のお兄さんが現れて

「39万5千になりま～～す♪」

とか言われたりして

いったい何の話やったかいのぅ～