HIROZOU

おっさんの夜明け

小包

2021-10-19 10:18:53 | メモリー

今日もさぶいね

何度かこのブログでも書いた事があるけど

大阪で初めて一人暮らしを始めた最初の冬

夜中に寒くて寒くて膝を抱えてぶるぶる震えていたら

朝起きると三畳一間のアパートの流しが凍りついていた

その頃、八甲田山の雪中行軍の映画が上映されていたけど

ボロのアパートの室内で凍死したらしゃれにならへんなと思った

田舎から出て来た時に布団を入れてあった大きなビニールシートがあったから

窓際をシートで被ったら暖かくなった

おかげで一冬窓を開けられなかった

わしはビニールシートのアオカンの‘はしり,やな

室内やから‘アオカン,とは言わんな

北風がぴゅーぴゅー吹き付ける商店街を

革ジャンもどきのビニールのジャンバーを着て猫背で歩いてた

パチンコ屋に入り浸ってばかりだったので風呂屋にもめったに行かなかった

その頃、何を食べていたのか思い出せない

そんな時に

田舎の母からみかんや干物、お菓子に下着とかが入った小包がよく送られて来た

小包の中に仕送りとかとは別に2千円とか3千円入った封筒が入れてあって

「お父ちゃんに内緒で送ります、お前もがんばりなさい」

とか必ず一筆書かれていた・・・

お母ちゃん!



 

コメント
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