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村の中ほどに鎮座する八幡神社。新編武蔵風土記稿の皿尾村久伊豆大雷神社の項において、八幡神社村持との記述が見えます。現在、久伊豆大雷神社摂社、末社に八幡神社はなく、少なくとも江戸期以降ずっとある家にて、祀って来られた歴史があります。明治期の神社合祀の流れにも抗い、今日まで立派に鎮座しています。
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現在の社殿は三十年ほど前にそのお宅で建て替えたもの。それ以前は藁葺きのお社だったことを覚えています。代々このお宅で社殿はを管理し、幣束や注連縄など私の家にて、用意しています。屋敷稲荷はこの地域ではたいへん多く見られますが、八幡さまをこれほど立派に祀っているのは見当たりません。
代々受け継がれてきた八幡さま。神社に関する文献などは見あたらないそうですが、今でもこの区域を見守ってくれています。