皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

道祖神と猿田彦

2017-10-21 21:39:37 | 神社と歴史

 古河市内を走ると、猿田彦大神の石碑が数多く目に入る。土地柄なのか、北埼玉の屋敷稲荷のように敷地内に社を祀るのではなく、入り口付近に石碑を立てている。旧家の家には猿田彦を祀ることが多いという。

猿田彦神は伊勢の土着の神と言われ、その風貌は光り輝き、鼻の長さは1mを超え、背丈も2mを超えた天狗の原型と伝わる神だ。古事記における天孫降臨神話において重要な役割を担っている。天照大神の神託により孫の邇邇芸命が降臨した際、天津神の一行を葦原中国へと導いたとされている。
 導きの神として旅行や交通安全、また仕事の開運においても信仰されている。主祭神として祀られているのは伊勢周辺で、関東においては摂社として、また古くからの道の神道祖神と結びついて信仰されている。また天の岩戸神話で神がかって踊り狂った天宇受売女命はのちの猿田彦に嫁ぎ猿女君の祖となった。歳を重ね強く思うことは、人に流されることなく、自分の道を歩む方が大切だということ。
 明日は総選挙投票日。台風の接近により今日の期日前投票場は夕方から人であふれていた。
 明日の結果により国の行く末はどう導かれていくのだろうか。
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