フジカAX-5 Xフジノン55mmF1.6
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私が一年で一番好きな、新緑の季節がやってまいりました\(^O^)/!!
あの長くつらかった冬の寒さも暗さも、この緑の美しさをひきたてるためだったのでしょうか。
この季節が来ると日本人に生まれてよかったとしみじみ感ずるのです。
「石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも♪」
大好きなこの万葉歌を歌いながら撮影に出発です。
このすばらしい新緑の色はもちろんベルビア50で撮影しなくてはなりません。
そしてベルビアが最も美しく発色するのは・・これまたフジフィルム純正のフジノンレンズでなくては
なりません。
今回はようやくに手に入れたフジの一眼レフAX-5です。
私はおよそプログラム露出など使わないのですが、AX-3など探しても見つかるものでは
ないのでAX-5で妥協?しました(^^)ゞ。
AX-5はブラックボディがウリだったような気もするのですが・・・シルバーです。
もっとも今となってはXマウントフジノンレンズが使えるだけでもありがたい、存在そのものが
値打ちカメラなわけです。
雰囲気はOMフタケタシリーズに良く似ています。横走りシャッターにしたのもカメラの
全高を抑えたかったのでしょう。OMのヘビーユーザーを自認している身としては
いささかパチモンくささが漂いますが・・(^^;)。
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フジカAX-5 Xフジノン55mmF1.6 F5.6 1/125 ベルビア50
「いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな」とお念仏のように
となえながら近所の河原で満開の菜の花の撮影です(^^)。
レンズはよくある50mmF1.6ではなく55mmです。フジノンの金看板「EBCコーティング」
でないところがこれまたパチくさいのですが、コーティングはアンバーでこってりとしてありますので
期待どおりのベルビア50にマッチした発色ですね。
本家の50mmF1.6は最短撮影距離が60cmもあるのに、こちらは45cmで
お得感がありますね。鏡胴も金属でフォーカシング感もスムーズでしっとりしています。
輸出版だったのかあまりみかけないレンズですが、55mmという焦点距離やF1.6という
中途半端なF値は「画質優先で設計したために一般的な焦点距離より高画質が撮れるところで
設計しました」という能書きが欲しいですね。逆に「コストを抑えるために高価な高屈折率なガラスが
使えなかったのでちょっと焦点距離が伸びちゃいました」レンズだとショックかも(^^;)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/e5/f2fa85cfe122ab7c42c3543933d918fe.jpg)
フジカAX-5 Xフジノン55mmF1.6 開放 1/125 ベルビア50
わざわざ1.4ではない1.6のF値ですからがんばって開放で撮影してみました。
いやはや、みごとなホロぼけで「やったぜ大当たり!」な感じですね\(^O^)/!
他のメーカーのレンズで撮影すると
「ああ、ベルビアな色やなあ・・。ぜんぜんホンマモンとちゃうけど・・きれいやからまあ、ええか。」
というような感じになるのが普通ですが、なぜかフジノンで撮影しますと「本当にきれいやった色」
がそのまま定着されるような気がするのです。やはりメーカー純正だからでしょうか。
フジカのAXシリーズは、頑張って採用した横走りシャッターのソレノイドの調子を崩しているものが
多いらしいです。わがAX-5もいつまで動いてくれるか甚だ心もとないのですが
ベルビア50がある限り頑張って使いつづけねばなりませんね(^^)。