フジGF670 プロフェッショナル
ついに「最新型フィルムカメラGF670プロフェッショナル」がわが家にやってまいりました\(^0^)/!!
2009年に限定5000台でブラックが発売され、好評につきシルバーも登場というカメラです。
海外では「フォクトレンダーベッサⅢ」として発売され、レンズ銘もEBCフジノンではなく、ヘリアーだったり。
いわれてみればダイヤルやフォントがコシナっぽいです。でっかくなったベッサRシリーズて雰囲気ですね。
仮想敵はもちろんプラウベルマキナ67でしょう。マキナ67のニッコール80mmF2.8に対し、EBCフジノンは
80mmF3.5となんかマキナ67に微妙に気を使ったようなスペックです。
いや、マキナ67を持っているユーザーに「開放F値がちがうから二台あっても使いわけができるから大丈夫だ!」と思わせて
購入に踏み切らせるフジの作戦でしょうか(^^)?
もちろん「発売されてから30年ちかくにもなるお古のマキナ67よりも最新型GF670をを絞り優先で使ってね」
というわけなんでしょうけどね。
個人的には絞り優先の電子シャッターよりもメカニカルのほうがカメラのキャラ的に合うと思うのですが・・・。
現在は電子シャッターのほうが簡単なのかもしれません。ファインダーの美しさはすさまじく、実際の景色より
ファインダーの中の景色のほうがきれいでシャープに見えます。一眼レフなどサブで持って行くと思わず
ピント合わせを忘れそうになるので要注意です。
シャッタースピードダイヤルとISOダイヤルが兼用でまわしごこちが少々たよんないのですが、これは
好みの問題でしょうか。ペンタックスの中判くらいカリカリしているほうが好きですけどね。
期待のEBCフジノン80mmF3.5は、ほぼ対称型のレンズ構成でまったく素直な特性だとか。
とくに蛇腹の採用で内面反射を除去だそうです。雑誌などの作例でも逆光で撮影されてもまったく
破綻のない描写をしていますから、期待に胸をふくらませてレッツらゴーです(^^)。
GF670プロフェッショナル EBCフジノン80mmF3.5 1/60 F8 ベルビア50
わざといけずして夕陽ド逆光での撮影をしましたが・・・写りすぎまくりでびっくりです。
下手なデジタルのHDRなど裸足でにげだしますね(^^)。ベルビアのふところの深さもありますが
これだけマトモに太陽をいれてもゴーストもフレアも皆無なうえにシルエットになるはずの団地も
みごとなトーンです。遠景の海のむこうにはうっすらと小豆島までみえております。
肉眼ではまぶしくて団地のデティールなどわかりませんでしたから・・・恐ろしいレンズですね(^^;)~。
GF670プロフェッショナル EBCフジノン80mmF3.5 1/125 F5.6 ベルビア50
GF670は6X7だけでなく6X6でも撮影することができます。
フィルム室の中にコインでマスクが切り換えられるようにネジがつけてあります。
さすがに途中切り替えはできません。ファインダーのマスクもぴしりと切り替わって気持ち良いです。
6X6にすると120フィルムでも12枚どりになってお得ですね(^^)。
どピーカンの初秋の海の光も素晴らしく良くでております。テトラポットもドッテテドッテテドッテテドと
歩いてきたような質感で描写してくれました。さすがはベルビアを知り尽くしたフジフィルム製カメラです。
ファインダーがあまりに美しく見えてしまうのでついつい80mmという焦点距離の被写界深度の浅さを
忘れてしまうのですが、予想外の雰囲気になるのでかえってドラマチックになるのはフィルム撮影の醍醐味です。
フィルムカメラの新型機というだけで存在意義爆発の本機ですが、せっかくの電子シャッターですから
せめてセルフタイマーをつけて欲しかったですね。
写真をプリントにすることが減ってしまっている今日6X7サイズネガの圧倒的な描写力で
みんなの笑顔のプリント写真を見てもらうのが一番フィルムの素晴らしさを伝える
ことができると思うのです(^^)。