テリートR400mmF6.8
日本人は手間ひまかけて狭い土地でお米を作ってきましたから、ひとつのことをするのにも
手数がかかっていたり複雑なものほどありがたがる・・というところがありますよね。
そうやって色々なことを追及していくことが現在の発展にもなっているのでしょうけど・・。
そんな日本人の好みとは対極の「シンプルイズベスト」レンズのライカテリートR400mmF6.8です。
ガラスは先端に2枚張り合わせの一枚のみです。購入時に大きいホコリが入っていてどうしようかと
思ったのですが、真ん中から2分割できる鏡胴を外して掃除機で吸ってやったところ見事にクリアーに
なりました(^^)v。
ライカR-E テリートR400mmF6.8 1/500 F8 プロビア400X
絞りは実絞りなのですがF8くらいまではごく普通にフォーカシングできます。
もっとも最短撮影距離が3.6mもありますので接写ですとこのくらいが限界な
わけですけれども。
ライカR-E テリートR400mmF6.8 1/1000 開放 プロビア400X
開放でもF8でも被写界深度などクスリにしたくともないのですが・・・このボケだけでも
テリートの値打ちがあるのではないでしょうか?これでレンズは一枚しか入ってないんですから
ヌケはよくボケも美しく・・。「背景のぼけた一眼レフらしい写真」どころか「前景もぼっけぼけ」
の写真しか撮れません(^^;)。もっとも接写用レンズではないのですけれど。
ライカR-E マクロエルマリートR60mmF2.8 1/500 F8 プロビア400X
参考比較のためにマクロエルマリート60の写真も載せてみます。色味はこってりしてこのあたりは
マクロエルマリートはイメージカラーで、テリート400はシンプルゆえにリアルカラーといった発色ですね。
ライカR-E テリートR400mmF6.8 1/500 F8 プロビア400X
解像感はテリートのほうが勝っているのではないでしょうか?もうこの前ボケにはメロメロですね。
ちょうっと一枚玉望遠レンズを集めたくなりませんか?
デジカメなら高感度で手持ち撮影も余裕でしょうからどこか出してくれないでしょうか。
でも高価なEDレンズとかを使った製品と同じような描写ができたらメーカーとしては立つ瀬がないですねえ(^^;)。