ベッサR3A SMCペンタックス L43mmF1.9Special
先日のことです。いつもの友人からメールが入りました。
「驚くなかれ!ついにベッサのAシリーズが製造終了らしいぞよ!」
「な、なんですと~!あの名機ぐわっ!」
「残念ながら間違いないみたい。○ジヤカメラのホームページで投げ売りモードです。」
「うむむ。こ、これは押さえんわけにはいかんですばい。」
「いい機会やからR4A押さえようかなあ。」
「それではこちらはR3Aば注文せんといかんですな!。」
もう買えない・・となると一気に購入意欲が暴走するのはなぜでしょうか?
二人ともまるでハイエナのように残り少ない在庫をせしめてしまいました(^^)ゞ。
40ミリが大好きな私としては発売当時からこのR3Aは気になっていたのですが、ついつい現行機としての安心感から
後回しになっていたのです。
私はOM-10でカメラを勉強したので、メカニカルシャッターのR3Mよりも絞り優先AEのR3Aが
いちばんしっくり撮影ができます。レンジファインダーの絞り優先機でしかも40mmの等倍ファインダーですから超萌え萌えです。
実に久しぶりの新品カメラの購入です。さっそく電池を入れてシャッターを切ってみました。
むにょんとしたフィーリングが何かデジャヴな感じ・・・
そう、ニコンFE10と全く感触が同じです。まあ、FE10もコシナのOEMでしたから
当たり前といえば当たり前ですね。
セールスポイントの40mm等倍ファインダーは広すぎてメガネをかけた私にはかなりがんばって
ファインダーに目をひっつけないと、全周が見わたせません。
40mmと90mmのフレームは同時に出てしまいますが、実は50mmのときには50mmだけのフレーム表示になるのです。
40mmのファインダーが売りなのに50mmフレームが一番見やすいという・・・40mmフェチの私には
ずいぶんと小憎らしい仕様であります(^^;)。
本来ならノクトン40mmF1.4を装着するのが正しいのですが、あまりにフレームがいっぱいいっぱいなので
ペンタックスの43mmをつけて妥協することにしました。実際にファインダーで普通に見えている範囲なら
43mmぐらいがちょうど良いかもです(^^)。
ベッサR3A SMCペンタックス L43mmF1.9Special 開放 AE ベルビア50
このペンタックス L43mmF1.9Specialは一眼レフ用に発売されて大人気になり、今も販売継続中の
FA43mmF1.9LimitedのLマウント版です。あの「一眼レフのペンタックス」がライカLマウント
のレンズをつくってしまうほどですから2000年当時のライカブームのすごさがしのばれますね。
絞り羽が一眼レフ用は8枚なのに9枚に増やされていたり、ライカレンズに合わせてピントリングの向きも
普通のペンタックスレンズと逆にされていたりとそのスペシャル度はすさまじいです。
ただ、「一眼レフのペンタックス」ゆえに社内にライカユーザーの方が少なかったのでしょうか、ずんどうな
ある意味ダサい(←死語ですね(^^;))雰囲気の玉で、このあたりコシナのフォクトレンダーシリーズ
とはまさにラベルがちがいますね。
見かけはいまいちくんですが、ペンタックスのイメージリーダー的レンズですから開放での立体感とボケ味は素晴らしいです。
発色もペンタックスらしい温かみのあるうえに色つけしてないおちついた優しい雰囲気です。
デザインが災いしたのか150,000円というスペシャルすぎる値段のせいか発売当時はあんまり人気がなかったようです。
43mmという中途半端な焦点距離は一眼レフでは気にならなくともレンジファインダーではなかなか不自由な焦点距離ですしね。
私も実に中古で購入以来4年半ぶりくらいに使用しました(^^)ゞ。。
現在でも中古で出ていれば実力よりも圧倒的安く売られています。写りは最高の部類ですのでデジカメユーザーの方にも
おすすめですよ。