よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ベッサR3A SMCペンタックス L43mmF1.9Special

2013-06-28 22:09:48 | マイ カメラ コシナ

 ベッサR3A SMCペンタックス L43mmF1.9Special


 先日のことです。いつもの友人からメールが入りました。
「驚くなかれ!ついにベッサのAシリーズが製造終了らしいぞよ!」
「な、なんですと~!あの名機ぐわっ!」
「残念ながら間違いないみたい。○ジヤカメラのホームページで投げ売りモードです。」
「うむむ。こ、これは押さえんわけにはいかんですばい。」
「いい機会やからR4A押さえようかなあ。」
「それではこちらはR3Aば注文せんといかんですな!。」

もう買えない・・となると一気に購入意欲が暴走するのはなぜでしょうか?
二人ともまるでハイエナのように残り少ない在庫をせしめてしまいました(^^)ゞ。

40ミリが大好きな私としては発売当時からこのR3Aは気になっていたのですが、ついつい現行機としての安心感から
後回しになっていたのです。
私はOM-10でカメラを勉強したので、メカニカルシャッターのR3Mよりも絞り優先AEのR3Aが
いちばんしっくり撮影ができます。レンジファインダーの絞り優先機でしかも40mmの等倍ファインダーですから超萌え萌えです。

実に久しぶりの新品カメラの購入です。さっそく電池を入れてシャッターを切ってみました。
むにょんとしたフィーリングが何かデジャヴな感じ・・・
そう、ニコンFE10と全く感触が同じです。まあ、FE10もコシナのOEMでしたから
当たり前といえば当たり前ですね。

セールスポイントの40mm等倍ファインダーは広すぎてメガネをかけた私にはかなりがんばって
ファインダーに目をひっつけないと、全周が見わたせません。
40mmと90mmのフレームは同時に出てしまいますが、実は50mmのときには50mmだけのフレーム表示になるのです。
40mmのファインダーが売りなのに50mmフレームが一番見やすいという・・・40mmフェチの私には
ずいぶんと小憎らしい仕様であります(^^;)。

本来ならノクトン40mmF1.4を装着するのが正しいのですが、あまりにフレームがいっぱいいっぱいなので
ペンタックスの43mmをつけて妥協することにしました。実際にファインダーで普通に見えている範囲なら
43mmぐらいがちょうど良いかもです(^^)。


 ベッサR3A SMCペンタックス L43mmF1.9Special 開放 AE ベルビア50

 このペンタックス L43mmF1.9Specialは一眼レフ用に発売されて大人気になり、今も販売継続中の
FA43mmF1.9LimitedのLマウント版です。あの「一眼レフのペンタックス」がライカLマウント
のレンズをつくってしまうほどですから2000年当時のライカブームのすごさがしのばれますね。

絞り羽が一眼レフ用は8枚なのに9枚に増やされていたり、ライカレンズに合わせてピントリングの向きも
普通のペンタックスレンズと逆にされていたりとそのスペシャル度はすさまじいです。

ただ、「一眼レフのペンタックス」ゆえに社内にライカユーザーの方が少なかったのでしょうか、ずんどうな
ある意味ダサい(←死語ですね(^^;))雰囲気の玉で、このあたりコシナのフォクトレンダーシリーズ
とはまさにラベルがちがいますね。

見かけはいまいちくんですが、ペンタックスのイメージリーダー的レンズですから開放での立体感とボケ味は素晴らしいです。
発色もペンタックスらしい温かみのあるうえに色つけしてないおちついた優しい雰囲気です。

デザインが災いしたのか150,000円というスペシャルすぎる値段のせいか発売当時はあんまり人気がなかったようです。
43mmという中途半端な焦点距離は一眼レフでは気にならなくともレンジファインダーではなかなか不自由な焦点距離ですしね。
私も実に中古で購入以来4年半ぶりくらいに使用しました(^^)ゞ。。
現在でも中古で出ていれば実力よりも圧倒的安く売られています。写りは最高の部類ですのでデジカメユーザーの方にも
おすすめですよ。 
 
コメント (2)
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明石海峡三景

2013-06-13 18:51:27 | 神戸ふねふね

 にっぽん丸  

 2013/05/08 明石海峡

 最近休日にお天気が良いと近所の明石海峡にフネを見にいくのが日課になってきました。
海を見ているとさわやかな気分になりますし、購入したカメラやレンズのテスト撮影にも
もってこいなのです。ちなみに今回の写真はすべてズームニッコールED 50~300mmF4.5Sで
撮影しています。場所と日時は微妙に変えているのですがズームレンズがうれしくてズームしまくって
いるのであんまり変わり映えしませんねえ。ズームレンズの悲しさでフレーミングは楽ちんですが
明石海峡大橋がゆがんでいるのはズームの歪曲収差がモロに出た典型です(^^;)。

5月はクルーズの一番良い季節なので明石海峡もじゃんじゃん客船が通ってくれて
ありがたい限りです。狭い海峡を貨物船や漁船を振り払うように疾走するにっぽん丸です。
速いのなんの、F4の巻き上げをシングルにしていたらあっという間でした。

 ぱしふぃっくびいなす

 2013/05/24 明石海峡

 これまた取り舵をかけながら海峡を突っ走るぱしふぃっくびいなすです。クルーズのお客さんからすれば
せっかく明石海峡大橋の下を通るのですから、もっとゆっくり見たい~と思っているかもしれませんが
操船されている船のスタッフからみれば、ブレーキのないクルマで混みこみの国道2号線を走っているようなものですから
とっとと抜けたい~と思われているのではないかと(^^)。

 日本丸

 2013/05/30 明石海峡

 珍しく霧で幽玄な雰囲気の海峡を粛々と抜ける練習帆船日本丸です。
本当は違うフネを撮りにいったのですが、たまたま通過するところを撮影できました。
なんぼEDレンズでも透過のしようもないどうしようもない霧の海峡ですが、かえってカラーアドバイスされた
東山魁夷さんの絵みたいになった・・・と思いこむことにしましょう(^^)ゞ。
コメント (2)
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ニコンF4S ズームニッコールED 50~300mmF4.5S

2013-06-04 22:27:51 | マイ カメラ ニコン

 ニコンF4S ズームニッコールED 50~300mmF4.5S


 歴代ニコンフィルム一眼レフのフラッグシップの中で、もっともマニュアルフォーカスレンズに相性が良いといわれるF4です。
オートフォーカス機なのにマニュアルレンズのほうが使い勝手が良いといわれるのも妙な話ですが、Aisレンズでもマルチパターンで
測光できるのはAF機ではF4だけなんですね。AFスピードはもちろん継機のF5やF6にはかないませんが。

F4発売時私はちょうどカメラ屋さんで働いていました。当時は「ついにプロ用ヒトケタにも本格AF機登場!」ということで
お祭りさわぎでした。最初のころはモノがなく、ステイタス性に希少性も加わってまさに日本一の光を放っていました。

製造はF4Sが優先したのか、ノーマルのF4が待っても待っても入荷せずF4をあきらめてF4Sを買っていったお客さん。
特典のペーパークラフトに大喜びしていたおじいさん。知らないうちにグリップの形状が変わっていてお客さんに
「おたくの展示品は旧型だね~。」と笑われたこと。純正の速写?ケースがあまりにも巨大でマクラみたいだったこと。

○クザの若い衆が泣きそうな顔で「キズがついとるやないかい!どないしてくれるんじゃ!」と怒鳴り込んできて、
よくよくみるとパワースイッチに1ミリぐらいのスリキズがあり、「ああ、これですか」「これですかやあるかいや!」
「購入いただいて間なしなので交換しますよ」と言うと「お、おう。そうしてくれ」と心底ほっとした表情になったこと。
親分さんのカメラに誤ってキズでもつけてしまったのでしょうか(^^)?

まさしくあんなことこんなことあったでしょう♪なカメラでした。ただ、ニコンのヒトケタ機は当時は値段も値段なので
ぜんぜん萌えず、「大きくて重くてたいしたものじゃわい」という感想しかありませんでした。

ところが先日いつものジャンクめぐりをしていたところ、「ジャンク不動580円」で棚にでていたのです!。
「このF4みせてくださいっ」
「あ~、こちら動かないんですよね」

さわらせてもらうと25000番台の中期以降のシリアルで、梨地 の艶消し塗装もしっかり残っています。
ファインダーにはアイカップもついていてそれだけでも元はとれるとふみました(^^)。
裏蓋を開けてもフィルム圧板にスレもなく前オーナーはアマチュアユーザーに間違いなさそうです。
念のために、においもかいでみましたが潮っぽくもなく、水没品でもなさそうです。

「動かないけど良いですか?」
「良いです良いです。こんなのが好きなので♪」

店員さんの「こいつはなんでこんなものを買うんじゃろう?」のまなざしを感じつつ
るんるんでカメラ屋さんをあとにしました。

 家に帰ってもしやと思って電池を入れてみましたが・・・もちろん動きません。
F4Sは電池の入れ方が難しいのでもしや店員さんがどんくさくて電池を入れそこなっただけでは?
と期待したのですが大アマだったようです(^^;)。

こんなときにはニコンの修理エキスパートであるキートスさんにおすがりするしかありません。
さっそく送ってみてもらいました。二週間ほどしてキートスさんから見積もりの値段の電話です。

「え~おそくなってすいません。なんとかメドがついたのですが・・・」
「はいい。」
「巻き上げのパワートランジスターという部品を交換しますので・・あとオーバーホールしますので」
「じぇじぇ~。そんなにかかりますか!」
「部品代がけっこうしますので」
「これも縁ですから修理お願いします!」
「そ、そうですか。それではとりかからせていただきます」

キートスさんは見積もりを出した時点で拒否られると思っていらしたようですが、カメラおたくを標榜する私としては
「修理不能」ならともかく、せっかくメーカーでさえメンテナンスを放棄したF4がオーバーホールしてもらえるのですから
こんな素晴らしいことはありません。なにしろ20年落ちの超電子カメラなのですから(^^)神様仏様キートス様ですね。
値段は圧倒的にFのときよりも高かったですけれど(^^;)。


ニコンF4S ズームニッコールED 50~300mmF4.5S 1/250 開放 ベルビア100

 走っているフネが撮りたくてズームレンズにお世話になる機会が増えてきてしまいました。
単焦点派の私はどうしても歪曲が気になったりもするのですが、50mm~300mmのズームながら
どの焦点距離でも開放値F4.5固定というのはマニュアルで撮影する私には嬉しいスペックです。

またいかにも「EDニッコール!」という解像感あふれる描写は鉄でできたフネの質感描写にはピッタリです。
などといいつつフネ待ちのヒマな時間にクラゲさんなど撮ってしまいました(^^)。
アカクラゲらしいのですがけっこう能動的に泳いでいます。こんなのに海水浴中に追いかけられたら
間違いなくパニックですね。

なかなかに素晴らしいレンズですが、1,950gという重量や2.5mという最短撮影距離は
普段使いには無理があります。さらに50mm~100mmぐらいの間ではファインダーでピントが
全部合っているように見えるのに、F4のフォーカスエイドの合焦シグナルがピコピコ点いたり消えたりして
あまり精神衛生上良くありません。やはりこのレンズは無限大で使う海が好きレンズになりそうです(^^;)。
コメント (5)
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