よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ローライフレックス3003 ローライナー105mmF2.8

2012-01-17 22:41:28 | マイ カメラ ローライ

 ローライフレックス3003 ローライナー105mmF2.8


 カメラの発する音といえばみなさんどんな音がお好きでしょうか?
ひとつの理想はやはりそのカメラのキャラクターに合ったものですね。
最近のデジタルカメラになるとわざわざ好みのシャッター電子音が選べたりするのもあって
感覚に訴える作動音というのがいかにもとめられているかがわかります。

ライカならやはりレンズシャッター並みの「ちゃ・ちゃ」という静かなシャッター音。
プレスのプロが使うのならマシンガンのようなモータードライブ音。
モデルさんをスタジオで撮影するハッセルの「バシャコン」というミラー音などは下手なカメラマンの
「いいねいいね~」の声よりもモデルさんをその気にさせてしまうとか・・。

最近私がハマッているのがマニュアルフォーカスのカメラの自動巻き上げができるモデルです。
昔は「モータードライブが装着可能」というのがステータスだったり、巻き上げのスピードが「一秒間に5コマ」
というのがカタログに記されているとワクワクしたものです。
もっともモーターの音で喜んでいるところなどは若いお兄ちゃんが夜な夜なバイクでやたらアクセルをふかしながら
珍走しているのと同工異曲なのですが(^^;)。

「秒間5コマ」などといわれてもそれこそプロでなければ使う機会などないわけですが
そこは夢の部分なわけですね。フィルムの消費がドカンと増えるのでコニカがかつてワインダー付き
のカメラの開発に熱心だったのもうなづけます。

などと考えつつローライのカメラに思いをはせると・・3003にたどりつくのは必然ですね(^^)。
35mmフィルムカメラなのにバッテリーパックもフィルムパックも着脱可能で合体ロボ感大爆発のマシンです。
合体ロボなのに電装系がひ弱でニッケル水素バッテリーは使用禁止だったり、フィルムの入れ方も一見さんお断りのような方式で
装填のたびにドキドキします。

レリーズ&ミラー音は「バッテリーパックからエネルギーを抽出しています」感が抜群の迫力ですし
巻き上げの反作用で露骨に傾くボディなどラジコンカーで遊んでいるのにも似た楽しさです。


ローライフレックス3003 ローライナー105mmF2.8 F16AE プロビア100F

 どかんと冷え込んだ翌日に友人と吉川の黒滝に行ってみました。
もっと凍っているかと思いましたが残念ながらパリパリではありませんでしたが
氷塊がなんかおいしそうにみえちゃいます。

寒いから?かどうかはわかりませんが2コマほどシャッタームラが出たりもしたのですが
もともと信頼性なんて言葉は無縁の機械なのであんまり悲しくありません。
むしろ途中で止まらずにフィルムを一本撮りきったのには感動してしまいました。
実は「作動チェックができないためジャンク扱いです」という表記で販売されていたのでした(^^)ゞ。

ローライの35mm用レンズのローライナーには日本メーカーのマミヤとトキナがOEMしていたものが
あるそうで、この105mmもなかなかの写りです。マミヤだったら嬉しいなあ。

マウントの精度がイマイチなのかレンズ装着時に標準で付いていたプラナーと比べると
えらく硬かったりするのですが、スクリューマウントでもメーカーどころか一本一本感覚がちがったりするのですから
きちんと撮れているので気にしないことにしましょう。

現在私の持っているカメラの中で一番シャッター&巻き上げ音の気持ちよいマシンです。
もっと気持ちよくなるためには広角レンズもそろえたくなりますね(^^)。



   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ローライSL66用 ディスタゴン40mmF4

2012-01-07 21:31:36 | ローライ交換レンズでワンダフル
 ローライSL66用 ディスタゴン40mmF4


 「ワイドレンズ」というのは実に魅力的な響きでついつい使ってみたくなります。
ましてやそれが「ツァイス」だったりするとかなり素敵なわけですが・・・

いつものようにヤフオクをチェックしているとなかなか珍しいローライフレックスSL66用の
ディスタゴン40mmF4がなかなかのお手軽値段で出品されています。
私はSL66のシャッター音と巻き上げ感が大好きなので心ひそかに
「いつかはレンズをコンプリートしてやろう!」などとアホウなことを考えているので胸がときめきました。

しばらく見守りましたが初期型の巨大なタイプであることと、HFTコーティングでもないので人気がないのか
だれも入札しません。これは私が行動するのを待っているということではないでしょうか?

以前雑誌でみたのですが、ハッセル用レンズではありましたが
「T*コーティングされる前のレンズのほうがT*レンズよりコントラストの再現性が良い」
などという記事がでていたのが思いだされました。ほんならHFTじゃないほうがコントラストの再現が良いかも?
と思うのも当然のなりゆきではないでしょうか?。結局想いが通じてめでたく我が家にお越しになることになりました(^^)。

到着した箱を見て思わず出た声は「うわ!でかっ!!」でした。出品された方がアメリカあたりから仕入れたのか
12インチ四方もあるような巨大なダンボールです。着払いの宅急便代もひさしぶりに1,000円オーバーです。

ドキドキしながら箱を開けると中から予想以上に巨大なレンズが現れました。「うわ!重っ!」なんとレンズだけで
1.2キロ以上あります。おそるおそるボディにつけてみました。「タスケテクレ!」SL66の蛇腹がボキリといきそうで
レンズから手がはなせません。その姿はまるでヤマトの波動砲のような・・・ドイツ製やからタイガー戦車かな(^^;)?
いやいや「大きい」ことは男のステータスやし・・てレンズを着けた状態ではカメラバックに他のものが一切入りません!!

40mmだけというのも撮影に行くにはかなりつらいのですが、ここは男らしく一本きりで撮影に行くことにしました(TT)。


ローライフレックスSL66 ディスタゴン40mmF4 8秒 F5.6 フジクロームT64

 ちょうどクリスマス前でツリーがかざってあるので最寄の駅前に行くことにしました。
三脚もカメラに対応の大きい方にしたのでますます肩にくいこみます。

「そういえば戦艦大和もタイガー戦車も大きすぎて燃費が悪かったんだよな・・」
「物質のもつエネルギーはその物質の持つ質量の二乗に比例する」
撮影場所につくまでそんな言葉ばかりアタマにうかびます。

わずか10分ばかりの道のりなのですが冬だというのに汗をかいてしまいました(^^;)。

気を取り直して撮影開始です。苦労して運んできたかいもあって
さすがはツァイスの描写です。一段絞っただけでなかなかにシャープですし
真冬に全裸で寒そうなお姉さんの質感も良くでています。巨大な前玉に照明光源が
ダイレクトにあたっているのでゴーストもでていますが拍子抜けするほど軽微です。

これだけ写るレンズだと重さをものともせずにがんばって使おう!と思えますね。
がんばらないといけないのはいささか問題ありですが。
いつかは手持ちで撮影できるよう鍛錬することにしましょう(^^)ゞ。



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする