よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ゼンザブロニカSQ-Ai 1998スペシャルエディション ゼンザノン80mmF2.8

2017-03-22 00:09:20 | マイ カメラ ブロニカ

ゼンザブロニカSQ-Ai 1998スペシャルエディション ゼンザノン80mmF2.8 


 気がつけば早2017年も3月なかばになっております。
2006年ごろに「もう時代はすっかりデジカメ!」といった風潮だったのです。
が、どっこいフィルムの種類は減ったもの、いまだに入手できますし現像もできます。

私のように趣味で写真撮影しているものにとってはデジカメでの撮影はいわば
インスタントのカップラーメンといったところです。一方のフィルムカメラでの撮影は
こだわりおやじがやってる一日36食の限定ラーメンて感じなのです。
まあ、食べればどっちもおいしいんですけどね(^^;)。

最近若い方々を中心に、フィルムカメラを使われている人が増えているそうで
まことに喜ばしい限りです。コダックにいたってはエクタクロームを復活させてくれるとか(^^)。

そして中判カメラファンの間で静かなブームになっているのがゼンザブロニカです。
とくに初期のフォーカルプレーンシャッター搭載のマシンはイストテクニカルサービスという
修理屋さんがメンテをしてくれるそうで、ますます人気のようです。
レンズもツアィスやニッコールといったブランドがラインナップされてますしね。

フォーカルプレーンシャッターのブロニカは若い方におまかせすることにしまして
おじさんは全く人気のないレンズシャッタータイプのゼンザブロニカSQで
行ってみることにしましょう。

レンズシャッターシリーズのほうがフォーカルプレーンのシリーズよりも
むちゃくちゃ安く入手できるからというのもあるのですが(^^;)。



ゼンザブロニカSQ-Ai 1998スペシャルエディション ゼンザノン80mmF2.8
1/250 F8 フジカラーPRO400N

 またまた期限切れのフジカラーPRO400Nフィルムがカメラバッグの隅から出てきました。
あまり冬の屋外での撮影向きのフィルムではないのですが、貴重なデッドストック品ですから
使わないわけにはまいりません。

このカメラは1998年・・すなわち、平成10年に限定200台で発売された限定版です。といっても
外装の貼り皮の色が茶色なのと、記念バッジが付いているだけです。特にノーマル版と仕様が違うわけではありません。
実は売れ行きが悪くなって不良在庫にならないようにパーツのストックをメーカーが体よく処分・・あわわ、
貴重な資産を有効に使って新しいユーザーに提供し、中判カメラの魅力を発信しようとしたわけ
ですね(^^)。


ゼンザブロニカSQ-Ai 1998スペシャルエディション ゼンザノン80mmF2.8
1/15 F16 フジカラーPRO400N

 曇りの天候で使うようなフィルムではないのですが文句は言えません。
残念ながらなんともどろどろな発色になってしまいました。
しかも三脚で撮影しているのに水平が取れていませんね。われながら忸怩たる思いがします(TT)。


ゼンザブロニカSQ-Ai 1998スペシャルエディション ゼンザノン80mmF2.8
1/8 F8 フジカラーPRO400N

 またまたまっすぐに撮影できてません。レンズシャッターでブレが少ないというのがSQシリーズの
セールスポイントです。遅めのシャッターにしてみましたが標準レンズで撮影するとあんまり関係ないようです。


ゼンザブロニカSQ-Ai 1998スペシャルエディション ゼンザノン80mmF2.8
1/250 F5.6 フジカラーPRO400N

 実にみごとなだるま夕陽が撮影できたのですが・・スタジオ用ネガカラーPRO400Nだとこんな色です。
夕陽の撮影ですからベルビアも持参していたのですが、慣れてないカメラゆえフィルム装填に失敗して
まるまる一本貴重なベルビアをパーにしてしまいました(TT)。


ゼンザブロニカSQ-Ai 1998スペシャルエディション ゼンザノン80mmF2.8
1/250 F8 フジカラーPRO400N

 手持ちでの撮影にもチャレンジです。ローライのささやくようなシャッター音に慣れていると
ミラーのバタンコ感がすごく感じられます。ミラーの作動が終わってからの「ペチ」という
電子シャッターがなかなか脱力させてくれますです。


ゼンザブロニカSQ-Ai 1998スペシャルエディション ゼンザノン80mmF2.8
1/250 開放 フジカラーPRO400N

 開放絞り・最短距離での撮影です。ボケ味は二線になってけっこう残念感がありますね(^^;)。
もっとも中判カメラで接写するなら、ちゃんとマクロレンズを使ってください!ということなのかも
しれません。

今回ブロニカで撮影していましたら、「お!ブロニカですね!懐かしいなあ」と
通りすがりのおじさんから声をかけられました。(私もおじさんですが)
「いや~まだまだフィルムでがんばっているんですよ♪」
と愛想をふりまきます。フィルムだってブロニカだってまだまだ遊べますよ~とアピールです。
本当は若い女の子から声をかけられるほうが嬉しいのですけれども(^^)ゞ。


 
コメント (3)
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ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF)

2017-03-08 00:52:38 | マイ カメラ ペンタックス
 ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF)


 工業製品にとってそのスタイルは実に重要です。私がいままで出会った35mm一眼レフカメラの中で
一番「デザイン」と「機能性」を融合させて昇華させられていると思っているのがこの
ペンタックスZ-1Pです。

非常にグラマラスなシルエットで、ぼん・きゅ・ぼんとしたマシンですがグリップの前後に装備された
ダイヤルとシャターボタンにごく自然に指がかかります。このダイヤルの回し心地と操作性が最高で
このダイヤルを回して遊びたいがためにZ-1Pを購入したといっても過言ではありません(^^)ゞ。

レンズに標準仕様のパワーズームを装着すれば、完璧にファインダーをのぞきながらすべての
操作が快適に可能という凄まじいマシンなのです。

前作のZ-1からの改良点として、モータードライブが秒3コマから4コマまで走るようになっています。
内臓フラッシュが照射角が35mmから28mmにワイドになって標準ズーム域もカバーしています。
またマニュアル露出の表示がドットバーになったりとNEWモデルにしても良いくらいの改良ぶりです。

たしか最初はコダックが1989年ごろに発売したレンズつきフィルムのおもしろカメラ「パノラマ」
最初だったと思います。35mmフィルムの上下をマスクでカットして、そのまま大きくプリントする・・
という「パノラマプリント」という写真がブームになりました。(大きさはL判の横の長さ2倍くらいです)

最初はレンズつきフィルムだけだったものの、パノラマ撮影専用の「ミノルタピーズ」というコンパクトカメラまで登場しました。
そして途中切り替えができるオリンパスのIZM220が発売されるに及んで「パノラマ途中切り替え」が
新型カメラの必需装備になりました。

その波は一眼レフにも及び、シャッター幕の後ろにアダプターをつけて一眼レフでも
パノラマ撮影ができるようになりました。
(そのアダプターをつけての撮影のさいはフィルム一本全部パノラマ撮影になってしまいます(^^;))。
そしてマイナーチェンジのさいは各社そろって既成のカメラに「パノラマ途中切り替え機構」を組み込みました。
ペンタックスは当時の最上機種Z-1にもパノラマ途中切り替えを装備し、「Z-1P」として発売したのです。
 
ただ残念ながらネーミングがパノラマ途中切り替えを主張する「P」ですからね。
これが「S」とか、「PROFESSIONAL」だったりしたらセールスはぜんぜんちがったものに
なっていたかもしれませんが・・・。庶民の味方ペンタックスさんはあくまでも
「普通のファミリーユーザー」目線なのでした(^^;)。


 ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF) プログラムAE プロビア100F

 ペンタックスは昔からカメラの背を低くしたいメーカーなので、Z-1Pもせいいっぱい縦の寸法を
縮めるのに努力したのであろうことがうかがえます。ただ大きいレンズを装着すると
横長にみえて、ちょっと損をしていますね。


 ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF) プログラムAE プロビア100F


ペ ンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF) プログラムAE プロビア100F

 せっかくなのでパノラマに切り替えて撮影してみました。
ポジで撮ると映画館のシネマスコープみたいでなかなかカッコいいでしょ(^^)?


ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF) 1/125 F5.6 プロビア100F

 いつもの明石海峡の夕陽撮影です。
こういったシチュエーションで大活躍なのが、「ハイパーマニュアル」です。ハイパーマニュアルモードにして
グリップ後ろのIFボタンを押せば、一発で適正露出にセットしてくれます。
そこからシャッタースピードと絞りダイヤルを任意に設定できるので、明るめ:暗めの夕陽の
撮影が思いのままです。


ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF) 1/125 F5.6 プロビア100F

 この当時のハイスペック機としては非常に軽量で650gしかありません。オプションの
ホールディングストラップを装着すると劇的に安定度が増しますのでぜひとも手に入れたいですね。

キワモノ扱いのパワーズームのレンズも一本あるといろいろ楽しめそうなので
探してみなくちゃです(^^)。

コメント (2)
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