キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2
最近私はAE露出での撮影にはまっています。というのも、ついこの間までずっと絞り優先AEで撮影していたのに
いつのころからか機械式カメラをマニュアル露出で撮るのにすっかり慣れてしまっていました。
ある時ふと「写真を始めたころにはあんなにAEで撮影して楽しんでいたのに・・」と思い出したのです。
そして最近懐かしさからミノルタX-7やペンタックスMEで撮影してみたところ、やっぱりお気楽で心地よいんです。
せっかくなので今度はキヤノンのカメラで・・というわけです(^^)。
しかしながらFDレンズの絞りリングはシャッター優先AEのボディでの
操作を重視して設計されていますので、絞り優先AEで使いたい私にとっては絞りリングの回し心地がよろしくありません。
それならばいっそのことボディ側のダイヤルで絞りを設定できるA-1が良いじゃん!ということになりました。
本来ならA-1のウリは絞りもシャッタースピードも自動のプログラム露出なんですけどね(^^)ゞ。
プログラム露出の草分け的マシンで、1978年発売当時はかなり話題になったようです。当時でなんと83,000円もします。
ライバルたるシャッタースピード・絞り両優先のミノルタXDが78,000円ですからかなり自信があったのでしょう。
また、秒5コマ巻き上げ可能のモータードライブも用意されており、当時の最上位機種のF-1のモータードライブの秒3.5コマよりも
高速でした。A-1にモータードライブを付けて使用していたプロが多かったのもうなづけます。
レンズはどれにしようか迷ったのですが・・キヤノンといえば早くから非球面レンズを標準レンズに使用していて
「アスフェリカル」やLレンズの赤ハチマキ玉が有名です。せっかくですからその非球面レンズ使用の標準レンズが欲しいな~と
あっちゃこっちゃ探してみたのですが、タマ数が少ないうえにあってもむちゃくちゃ高いです(TT)。
ところが!よくよく考えてみればコシナからフォクトレンダーウルトロン40mmF2が発売されていたではないですか!
ちゃんとレンズ銘板には「ASPHERICAL」と赤い字で書いてありますしね。
さっそくFDマウントのレンズを入手して撮影に出発です(^^)。
キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 F5.6 AE プロビア100F
キヤノンの一眼レフといえば、プロの鉄道写真家が愛用しているというイメージが昔からありました。
私の大好きな広田尚敬さんや小学生のときからケイブンシャの大百科でお世話になっている南正時さんなども
キヤノンで素晴らしい鉄道写真を撮られていました。
おふたりにあやかろう・・というわけではありませんが「津山まなびの鉄道館」に行ってみました(^^)。
懐かしの国鉄時代のディーゼルカーが、かつての扇型車庫にずらりと勢ぞろいしています。
私のようなおじさん世代には大ウケでしょうが、今時のお子様たちには新幹線がいないぶん他の鉄道博物館と比べると
不利かなとも思ってしまいます。
キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 F5.6 AE プロビア100F
小ちゃいので人気があまりない?のか珍しいDD-13もピカピカに塗装されて保存されています。
兵庫駅から伸びる謎の路線和田岬線でも活躍していましたね。たまに国鉄に乗ったときに兵庫駅の高架から
見える不思議な編成の列車にいつかは乗ってやろう・・と思いつつとうとう機会がなくDD-13は姿を消していました。
近くに寄ると本当に小さい汽車で可愛く思えます(^^)。
キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 F5.6 AE プロビア100F
国鉄の雰囲気丸出しのキハ47-47号です。快速らしいのですがあんまり早くなさそうですね(^^)。
キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 開放 AE プロビア100F
梅雨時の撮影はあじさいにかぎります。アスフェリカルの霊験あらたかで、開放からばっちりです。
レンズメーカーのFDレンズマウントはNEWFDタイプではなくスピゴットマウントの初代FDマウント仕様が多いのですが
なぜでしょうね?NEWFDタイプのほうが圧倒的に使いやすいのですが。特許のからみとかがあるのでしょうか?
とっくにパテントの有効期限は切れてるぽいですが。
このウルトロン40mmF2 も設計年次は超?新しいにも関わらずスピゴットマウントで、レンズの着脱には
非常に気を使います。きっちり締め付けておかないと途中で緩んできそうな気がするんですよね(^^;)。
キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 開放 AE プロビア100F
キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 開放 AE プロビア100F
今回A-1を使用してみてそのクセのなさに驚きました。重量はけっこうあるものの(ボディだけで620g)
そのぶん手振れ・カメラ振れがおさえられてしっかり撮影できます。
全自動露出もついていますからフィルムカメラを初めて使われる方にも良いですね。
油切れでフィルムを巻き上げるたびに「チュン・チュン」と雀が鳴くような音がする個体も多いのですが
ネットなどで検索しますと修理を受け付けてくれる個人修理屋さんも多いようです。
愛称だった「カメラロボット」の昭和の香りの機械臭さを感じてみるのも楽しいですよ(^^)。