フォクトレンダーベッサR3A キヤノン50mmF2.8
先日ひさしぶりに梅田のヨドバシカメラにまいりましたら、T-MAXの400が売られていました。
学生時代に新発売だったのをを思い出し、懐かしい気分で衝動買いしてしまいました(^^;)。
一本のT-MAXの値段が最近買いあさっているジャンクレンズなみの値段だったりします。
学生時代と比較しますと、まさしくおったまげな値上げぶりです。
ただ、中古カメラと同じで存在そのものがもはや値打ちでのフィルムです。ここは社会人の余裕?を見せて笑顔で購入です。
T-MAXにふさわしいレンズとなりますと、やはりモノクロ時代に設計されたタマが使いたくなります。
ゼブラ柄のヘリコイドがかっちょよい、Lマウントのキヤノン50mmF2.8を選択してみました。
レンズ構成はテッサータイプですが、新種ガラスの採用でF2.8の明るさを達成とか。
限られた範囲内で限界までの性能を追及・・といった感触ですね(^^)。
フォクトレンダーベッサR3A キヤノン50mmF2.8 1/250 F8 T-MAX400
実際の撮影に持ち出してみますと、ヘリコイドの回し心地に指先が楽しいレンズです。
細身の鏡筒をチマチマとつまんでフォーカシングするわけですが、ノブ式のピント合わせより
もおおいにラクチンで速写性もバツグンであります。
フォクトレンダーベッサR3A キヤノン50mmF2.8 1/250 F8 T-MAX400
塗装しなおされて、ピカピカの鉄人28号です。色がビビッドになって写り込みもなかなかです。
いっそのこと季節ごとに衣替えしてみれば観光客も誘致できるのではないでしょうか?
フォクトレンダーベッサR3A キヤノン50mmF2.8 1/250 F8 T-MAX400
長田にあります旧双葉小学校で、今は地域の人材支援センターになっているふたば学舎です。
私の世代にとってはなつかしい、校舎の真ん中に講堂があるタイプです。
昭和の小学校の雰囲気が満点ですね。床は板張りで「油引き」をしないといけません(^^)。
フォクトレンダーベッサR3A キヤノン50mmF2.8 1/60 開放 T-MAX400
斜めに差し込む夕陽が良い感じです。むかし国産レンズらしいへちゃつぶれ感ですが、ネガではもう少し出てます。
昔の人なら覆い焼きなどのテクニックを駆使して、きちんとしたプリントを作られるんでしょうね。
私は根性なしなので取り込み一発ですが(^^;)。テッサータイプにしてはかなりコントラストが
出ているほうではないでしょうか。
フォクトレンダーベッサR3A キヤノン50mmF2.8 1/125 開放 T-MAX400
人気の鉄道写真家の中井精也さんです。トークショーに参加させていただいたのですが、写真の技術はもちろんですが
おしゃべりの軽妙さには感動しました。お人柄も非常に気さくでフレンドリーな方でした。
開放での描写ですが、室内光がよくまわってなかなかの写りです。このレンズは開放からばっちり使えますね~。
フォクトレンダーベッサR3A キヤノン50mmF2.8 1/250 F8 T-MAX400
モノクロですと、ついつい廃団地など撮影したくなります。子供たちがにぎやかに遊んでいたであろうブランコも
取り払われて支柱を残すのみです。新しく建て替えられてまた元気に遊ぶ姿が見られると良いですね・・・。
フォクトレンダーベッサR3A キヤノン50mmF2.8 1/250 開放 T-MAX400
定番の近所の開放野良猫です。バックのボケ味は二線ボケでほにょほにょです。
しかしこの二匹の猫のメンチの切り方はすごいですね。まあ、撮影しているのが私という怪しいオッサンですから
警戒したくなるのはわかりますが(^^;)。
フォクトレンダーベッサR3A キヤノン50mmF2.8 1/250 開放 T-MAX400
開放から解像感がすごいレンズで、猫のヒゲもピシっと描写されています。線も細くてこの手のレンジファインダー50mmレンズでは
最強かもです。なんでも発売時には引き延ばし用レンズとしても使えるとセールスされていたとか。
モノクロ時代のレンズですから、カラーでの色目はあまり期待できませんけれど、デジタルでアダプター遊びをされている方にも
おすすめレンズですね。あ、アダプター遊びをする方は、開放絞りではもへもふで周囲の描写はぐりぐりのほうがいいのかな(^^)?