ライカⅢC ズミタール5cmF2
もうすぐオリンパスからミラーレス一眼のPEN-Fが発売になりますね。
どうみても従来のE-Pシリーズのほうがフィルムの元祖PEN-Fに似ているのですが・・。
オリンパスも最近はやることをやりつくしてスペックでのセールスは難しくなり、またまた米谷さんの遺産で食いつなごうと
いうのでしようか?。デザインモチーフはバルナックライカですね。私のようなオッサンはかつてのミノルタの
「プロッド20'S」を思いだしてしまいます。バブル絶頂期の発売で、20,000台限定だったわけですが・・
今思えば20,000台という台数は、限定の数字にしては大きすぎるような気もしますが(^^)。
デジタルPEN-Fは軍艦部にダイヤルをつけまくっています。更にバルナックライカなら前面ダイヤルはスローシャッターの
ダイヤルなのですが「クリエィティブダイヤル」という撮影時にエフェクトをかけるという代物になっています。
ここまでしておきながらシャッタースピードも絞りもダイヤルとして独立していないのはなんともです。
E-Pシリーズとの外観の差別化と単価アップのためのムダな・・あわわ、涙ぐましい努力なのでしょうか。
まあ、オリンパスファンの私としては悲しいだけのデジタルPEN-Fはうっちゃっといて元ネタの
バルナックライカで撮影とまいりましょう(^^)。
きれいに後塗りされたピカピカのⅢCとズミタールです。どちらもタマ数が多くて人気がないという組み合わせですが
かつてのトヨタカローラと同じで「たくさん作られているから普通すぎてありがたくないけど実はすごいマシン」
かと思っています。軽くて小さくてスマホなみの気軽さで持ち出せます。
ライカⅢC ズミタール5cmF2 1/200 F4 アクロス100
クラシックなカメラなので昔からの市場など撮りたくなります。昭和から地元の人から愛され続ける霞ヶ丘廉売市場です。
壁のヒビもすごいですが、これが実はあの阪神淡路大震災の激震にも耐えた証だと思えばかっこいいじゃありませんか。
ライカⅢC ズミタール5cmF2 1/200 F5.6 アクロス100
お次は小寄公園に保存されている神戸市電です。かつては交通公園で電気自動車などもおいてあり
子供たちに交通ルールを実習させる設備がありました。残念ながら私は神戸市電には乗ったことがありません。
阪神の国道電車ならあるんですけどね。神戸には地下鉄よりぜったい市電が似合うと思いますが・・。
なんとか岬だけでも復活させてほしいですね。
ライカⅢC ズミタール5cmF2 1/200 F5.6 アクロス100
同じ小寄公園に保存されているSLです。グレーの諧調が出まくってすごいです。
やはり昔ライカレンズはモノクロでは無敵です(^^)。
ライカⅢC ズミタール5cmF2 1/200 F4 アクロス100
もうすぐ高架工事ができあがる阪神電車の青木~深江間の大茶園踏切です。実は私は幼少期この踏切で
遊んでよく叱られていました(^^;)。交通安全と円滑化のためとはいえ高架化でなくなるのは寂しい
ですね。
今回ⅢCで撮影して驚いたのは適当に開けられているようにしか見えなかったファインダーがピシっと
正確だったことです。電車の通過もシビアなタイミングだったのにバッチリでした(^^)。
ライカⅢC ズミタール5cmF2 1/200 F4 アクロス100
足を延ばして御影公会堂に来てみました。これまた震災どころか空襲までも耐え抜いたレジェンドな
建物です。が、さすがに老朽化が激しくて建て替え計画が進んでいるとか。
手前のヒマラヤ杉の立体感はさすが「ライカ玉」です。ちなみにヒマラヤ杉にはけっこう毛虫が
うじゃうじゃわくので子供のころは素手でつぶしまくって遊んでました。今ではとてもそんな
度胸はありませんが(^^;)。
ライカⅢC ズミタール5cmF2 1/20 開放 アクロス100
御影公会堂竣工当時から営業しているという地下の洋食屋さんで名物のオムライスをいただきました(^^)。
タマゴがふわふわで店の雰囲気も素敵で素晴らしいです。ズミタールの描写もモノクロに開放ライカ玉という
ある意味鉄板の組み合わせで、やわらかい中に芯のある写りです。
1/20秒という手振れギリギリのシャッタースピードでしたがなんとか耐えてくれました。
バルナックライカのホールディングの良さが生きたシチュエーションですね。
デジタルPEN-Fもせっかく出すのなら見分けがつかないくらいバルナックライカに似せてくれれば良かったのにと
思ってしまいますね。