オリンパスOM-2N タムロンSP17mmF3.5 151B
オリンパスのOMといえば最近すっかりデジカメがメジャーになりました。而して元祖のフィルムOMも
ますます人気が高まり、昔からOMで遊んでいてすっかり手ずれしたOM使いのカメラジジイの私も
今や「おしゃれでカッコイイOM使いのちょいカメオヤジ」扱いです(^^)。
もっとも時代が変わってもOM-2の圧倒的な使いやすさは変わるものではありません。
TTLダイレクト測光のAEはやっぱり便利で、とっさのシャッターチャンスにも対応できます。
OMシリーズは伝統的にシャッターロックがなくフィルムを無駄にしてしまう・・と指摘された設計者の米谷さんは
「フィルムは一枚ムダになるかもしれませんが、シャッターチャンスは二度と来ないんですよ。」
と切り返しておられたとか。まさに普段から撮影をしているエンジニアの言葉ですね。
OM-2とOM-2Nは、何が変わってん・・というところですが、まずはゴム製指あてに変わった
巻き上げレバーでしょうか。OM-2までは硬いプラスチックで指が痛くなったりしたのですが(^^)ゞ。
あと標準装備のスクリーンがマイクロプリズムからスプリット&マイクロのスクリ-ンになったのも
ポイントが高いですね。交換スクリーンが中古で探すしかなくなった現在では嬉しいところです。
OM-1と比べますと電子シャッターになったおかげで、レリーズチャージのテンションを
気にしなくて良いせいでしょうか、OMシリーズの中でも最上級の非常にトロンとしたライカちっくな
フィーリングの横走りシャッターの感触が楽しめるのがOM-2です。
オリンパスOM-2N タムロンSP17mmF3.5 151B F5.6 AE ベルビア50
ズイコーには超広角レンズとして18mmF3.5というレンズがあるのですが、なにしろレアで私は一度しか
見たことがありません。そこでピンチヒッターとして登場願うのは、またまたタムロンの17mmです。
タムロンレンズはピントリングも絞りリングもズイコーと回転方向が同じなので、ズイコーとまぜこぜ使用しても
違和感なく使えるのは実にポイントが高いですね。
フィルターアダプターも兼ねるフードが花型で、純正のズイコー18mmより圧倒的にカッコよいです。
フィルターはΦ82mmでフィルターを付けるとずっしりと重たくなります。
私はフードごと二回も落としてしまいました。初期型のフードはプラスチックだったらしいのですが
ラバーに変更されています。やはりみんな良く落っことしていたのではないかと(^^;)。
オリンパスOM-2N タムロンSP17mmF3.5 151B F5.6 AE ベルビア50
OM-2Nの真打であるTTLダイレクト測光のもっとも得意とするサンセット時の夜景撮影です。
OM-2からOM-2Nにマイナーチェンジされたときに回路が刷新され、オートの対応最高時間が
60秒→2分に延長されているのです。
刻々と変化していくサンセットの神戸港もオートでばっちり決まりました。
OM-1と比べますと電子シャッターなぶんメンテナンスがしにくく、あまり人気のない
OM-2ですがこの長時間AEが可能なところはやはり捨てがたいですね!。
ニコンF3やペンタックスLXと違って全くと言ってよいほど「俺は名機だぜ!」オーラが出ていない奥ゆかしい
OM-2ですが(おかげで中古でも安いです)、出るところはきちんと出ている感のある小ぶりなボディは
「トランジスタグラマー」ともいうべき小顔美人ではないでしょうか。
絞り優先のAEで撮影できるぶんOM-1より夜景も撮影しやすいですし
OM初心者にもおすすめです。特に女子のかたが持つとかわいく見えますよ~(^^)。