オリンパス L-2
最近のデジカメの高画素化はとどまるところをしりませんね!。
ついに5000万画素!なんて機械も出てまいりました。残念ながら私は画素数よりも
「白とび撲滅・内面反射覆滅・手ぶれ殲滅」を標榜しておりますので画素数アップなどノーサンキューです(^^)。
その点オリンパスは5軸ボディ手ぶれ補正を磨き上げてマイクロフォーサーズでも高画質をねらっています。
さすがはオリンパス、小型カメラが手振れしやすいことを良く知っています。
実際私の本妻たるフィルムOMボディはシャッターショックがきついのか?でっかいミラーがバタつくのか?
ボディが軽量すぎてシャッターで押しブレさせてしまうのか?ボディが小さすぎてホールディングが悪いのか?
裏蓋がヘコヘコで平面性が悪いのか?ど~も微ブレするような気がするんですよね。
「そんなもんお前がヘタクソなだけとちゃうんかい!」という声も聞こえてきそうですが
同じくらいの雰囲気のペンタックスLXとOM-4なら明らかにLXのほうがブレないような気がします。
またOMの異端児OM101がホールディングが良いことやプログラム露出のタイムラグ?のせいか
他のヒトケタOMよりもしっかりした写真になるような・・・。
そこでオリンパスも実は「うちのカメラは微ブレしやすい(内緒だぞ)」と考えたわけではないでしょうが
ジャイロの手振れ補正など実装できない時代に圧倒的なホールディング性能を持たせたL-1を発売しました。
カメラにレンズを積んだ・・というより35~135のズームレンズにグリップとフィルム室をひっつけた
だけ・・といったフォルムはまさに「うっちゃりのオリンパス」です(^^)。
きわめてイロモノ的デザインなうえに大きく見えるので国内セールスはあまり良くなかったようですが
EDレンズを入れたレンズの素晴らしい描写が評判となり、L-1の後期から「EDレンズの眼」というコピーで
売り出しました。
そしてAFスピードの遅かったL-1のスピードをアップさせてマイナーチェンジしたのが今回のL-2です。
いつものとおりジャンクでゲトしたので、ボディはスレスレでテカテカなのですが動作は問題ありません(^^)ゞ。
レンズ横に印刷された「ED/35-135」の金文字がなんとも誇らしげではありませんか。
オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F
逆行でキラキラの彼岸花です。お得意のESP測光がばっちり逆光強しに補正してくれたみたいです。
もう少しバックが落ちてくれると思ったのですが・・・(^^;)。
ISO100のフィルムで135mmで撮ってますからたぶん開放絞りでしょうけど
なかなかの描写ですね!手振れギリギリの1/125だったと思うんですがなかなかがんばってるかと。
オリンパス L-2 プログラムAE マクロモード プロビア100F
椅子の上でたそがれている蛾さんです。マクロモードで撮影しました。なかなかしっとりした
写りでさすがはEDレンズではないでしょうか?ボケも柔らかくてオリンパスらしくないほんわりした優しい描写です。
オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F
既存の一眼レフと異なり、カメラの背を低くするために開発されたM型の光路でファインダーに導かれます。
その結果二段になった光量たっぷりの大きなフラッシュを装備しています。
135mm域で猫を撮影してみました。フラッシュに対抗するようにメンチきってくれる瞳が恐いです(^^;)。
オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F
お次は35mm域で門戸厄神さんの提灯と竜です。この手のズームレンズはワイド側はマジカルたるるーとに
歪曲が目立つものが多いのですが、なかなかにすっきりとした描写です。
木目といい絵具の濃淡といいオリンパスレンズなのにへちゃつぶれず良くコントラストが出ております。
たしか1/30秒くらいの表示だったと思いますが、OMより明らかにブレにくいようですね(^^)。
オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F
せっかくなので三宮駅前なども撮影しました。再開発計画などもありますので10年後には貴重な
写真です(^^)。花壇の三角のオブジェのところもむかしは噴水でしたからね。
今回L-2を使ってみて一番評価したいのはやはり35~135のEDレンズです。
オリンパスなのに色味に偏りもなく、どの焦点距離でもすっきりピュアな描写です。
F値が少々暗いのですが、Φ49mmの小型レンズであることや、ホールディングの良さでカバーできるかと。
OMシリーズのどのズームレンズと比較しても明らかに性能は上ではないでしょうか。
あ、35~80F2.8にはさすがに負けるかな(^^;)?。
ともかく「写りが素晴らしいからこのカメラを選んだんです!」と言い切れるカメラです。
オリンパスL-2、「名機」と呼んで差し支えないでしょう。