コニカFC-1 ヘキサノン40mmF1.8
今はなきコニカの一眼レフシリーズの中でも比較的新しい?FC-1です。
雰囲気はコシナOEMっぽいのですがどうなんでしょう?
フィルム屋さんのカメラらしくフィルム装填は簡単で、先っちょを乗せるだけのイージーローディングです。
カウンターが1になるまではシャッターを押さずとも空送りされます。
最初は巻き上げレバーが壊れているのかと思ってあせりました(^^;)。
裏蓋にはフィルム送りを確実にするためにローラーが3本もついていてなかなかの張り切りぶりです。
もちろん「サクラカラー」のオレンジのシールが貼られていて、サクラカラーを使わねば罪悪感が醸し出されるのです。
プラスチックの外装は、ぱこぱことしていて高級感とか質感は望むべくもありません。
ただ、レンズを外すとミラーボックスの中はがっちりと内面反射処理がされています。
これはコニカの心意気ですねっ!
コニカは早くから縦走りシャッターを採用していてカメラの背が高いのはデフォルトなのですが
このFC-1もけっこう背高くんです。
文字どおりちょっと背伸びした感のあるFC-1の実力やいかに(^^)?
コニカFC-1 ヘキサノン40mmF1.8 1/125 AE プロビア100F
40mmフェチの私としては絶対外せないレンズ:ヘキサノン40mmF1.8です。FS-1の標準レンズ
として設定されていたこともあり、ヘキサノンのなかでもメジャーな部類ですね。
私にとっての心情的標準レンズの焦点距離なので、良く切れる包丁のように構図が決まります。
カサカサと鳴る麦の穂が初夏の空に映えます。やっぱり青っぽい発色ですが(^^;)。
感心なのはタイムラグこそちょっと大きい感じのシャッター感触ですが、露出がAEでもきれいに
決まることで姉妹機のFT-1もそうですが、この時代のAEとしては非常に歩留りが高いのです。
コニカFC-1 ヘキサノン40mmF1.8 開放 1/250 プロビア100F
40mmですから、ライバルは私のマスターレンズのズイコー40mmF2です。残念ながら開放での描写はヘキサノンに
軍配が上がりますね(^^;)。ズイコーと比べてもコントラストが良くでていますし線も細いです。
激しい二線ボケも同じような傾向ですが、猫の立体感は圧倒的です。
日光東照宮の眠り猫みたいな感じに撮影できました。
コニカボディは活きの良いものの残存率が低く、ヘキサノンレンズもずいぶんとお手軽になってきました。
この40mmF1.8もじつはまたまた「生きたジャンク」レンズだったのですが素晴らしい使い心地が楽しめました。
とくにこのレンズならではの立体感のある描写はプラナー様もびっくりではないでしょうか。
ボケは二線ボケですが(^^;)。
ヘキサノンはフランジバックが短くて、アダプターでの使用もなかなか厳しいものがあるのですが
いつか再び注目されることを願って止みません。