よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

コンタックスRTSⅢ ヤシカML55mmF1.2

2016-10-30 23:50:15 | マイ カメラ ヤシカ

 コンタックスRTSⅢ ヤシカML55mmF1.2


 私は以前カメラを販売するという仕事についていたのですが、少しく複雑な気持ちで接していたのがこの
コンタックスRTSⅢです。というのも当時の上司が大変なコンタックスファンで、自前のRTSⅢを駆使して
作例写真を撮影してくるのです。
「どや!」顔で展示をしていたのですが・・「これ・・そんなにええ写真かいな?」
というのが多かったんですね。といって上司の作品ですから口に出せるわけでもなく(^^:)。

お店としてはRTSⅢを一台販売すれば実際の儲かる金額はともかく、売上額はニコンF4SやEOS-1Nをはるかに
しのぐのですから上司のおぼえもいとめでたいわけですが、いかんせんあまりその上司とは仲良くなかったもので(^^)ゞ。

そんな複雑な想いですごしていた日々からもう二十五年あまりの月日がたちました。気がつけば京セラのサービスも終了し
電子回路のカタマリであるRTSⅢは故障すれば一巻の終わりマシンになっていた・・と思いきやなんと!

「リペアサービス諏訪」さんという修理工房が存在するではありませんか!京セラ岡谷工場からの
パーツスットクもたんまりとお持ちのようで、京セラ製造になった167MT以降のコンタックスカメラなら
ほとんど治していただけるそうです!

となりますと、文字どおりほとんど捨て値にしか思えないような値段で販売されているRTSⅢも
二十五年ぶりに使ってみたくなりました(^^)!

何より「マニュアルフォーカスレンズに自動フィルム巻き上げ」が仕様のマシンをこよなく愛する「自動巻きクラブ」の
会員としては最上級機種でありますから。

 RTSⅢのお供に装着したのはヤシカML55mmF1.2です。シャッタースピードが1/8000秒までありますから
1.2で開放バリバリの写真が撮りまくれるのではないか?という期待を込めて出発です。


 コンタックスRTSⅢ ヤシカML55mmF1.2 1/125 F5.6 プロビア400X

 明石のご当地アイドルYENA☆(イエナ)です。イエナというのは明石天文科学館のプラネタリウムがツァイスイエナ製
でそこからあやかったそうです。コンタックスでイエナを撮影!まさに王道ではないでしょうか(^^)?

秘蔵していたプロビア400Xが古くなっていたせいかずいぶんとアンダ目の露出になってしまいました。
もっともRTSⅢ自体がプロ&ハイアマチュア向けでもともとアンダ目マシンなのかもしれませんが(^^;)。


 コンタックスRTSⅢ ヤシカML55mmF1.2 1/125 F5.6 プロビア400X

 とっても親しみやすい雰囲気のユニットですが応援サポーターみたいな常連さんたちもいて
声援を送られていました。少々ファンの年齢層が高めに見えましたが(^^;)。

秒5コマを可能にする巻き上げ速度がありますのでこのような動きの激しい被写体にはストレスなく
シャッターチャンスが狙えます。ヤシカの色目はツァイスと比べますとやはり地味目ですね。


 コンタックスRTSⅢ ヤシカML55mmF1.2 1/125 F5.6 プロビア400X

 続いてはゆるキャラ3人組の明石の時のわらし・JR西日本のイコちゃん・明石のパパタコです。
イエナの次に三連で登場ですが、残念ながらギャラリーは一気にイエナの1/3以下になっていましたが・・・。


 コンタックスRTSⅢ ヤシカML55mmF1.2 1/125 F5.6 プロビア400X

 大阪駅のホームで鉄ちゃんなどしてみました。昔よく撮影していたキハ181系の後継キハ189系のはまかぜです。
白目がちで水木しげるさんの妖怪キャラクターみたいな雰囲気です。キハ181系のときに連結されていたグリーン車が
ないかわりに全車がグリーン車なみにリッチなシートだとか。そのかわりに社内販売はなくなってしまったそうです。
ヘッドマークもなくてドライすぎて寂しいですね。


 コンタックスRTSⅢ ヤシカML55mmF1.2 1/125 F5.6 プロビア400X

 ちょうど大阪駅ではくまもと復興観光キャンペーンをしていました。ということはあのくまモンに会えるかも?



 コンタックスRTSⅢ ヤシカML55mmF1.2 1/125 F5.6 プロビア400X

 そしてついにくまモン登場です!同じゆるキャラでも前記の明石の3人組とはまさにレベルの違う人気です。
熊本では震災以来修学旅行などがかたっぱしからキャンセルされて観光の復興はまだまだですとか。
熊本はそうなよかトコですけんで、皆さん熊本に遊びに行かなんですばい!
くまモンのしぐさはほんなこつむぞらしかですね(^^)!


 コンタックスRTSⅢ ヤシカML55mmF1.2 開放 AE +1補正 プロビア400X

 なかなかに絞り開放での撮影のチャンスがないもんで、一緒に展示されていたホンダの熊本工場で製造の
バイクの「くまモンキー」のタンクなど撮影してみました。ビオゴンもびっくりの凄まじい周辺光量落ちですね。
日の丸構図にしないとまともに使えそうにありません(^^)ゞ。


 コンタックスRTSⅢ ヤシカML55mmF1.2 1/125 F5.6 プロビア400X
 
 大阪環状線の車両にもくまモンのラッピングがほどこされておりました。
おどんらもはまって応援するけんで熊本の方も身体ば気いつけてがまだしてはいよ(^^)/!

 久しぶりにRTSⅢを使ってみて一番快適だったのはファインダーでもダイヤルでの操作感でもなく
フィルム巻き上げの素早さでした。さすがは自動巻きクラブのフラッグシップです。

でも本体の重量はさすがに疲れましたね。(電池ナシでも1,150gもあります)
グリップの握りごこちは悪くないのですがレリーズの位置がもう少しグリップ端によっていればもっと
感覚的によかろうと思えました。
次の撮影にはツァイスのテッサー45mmでも装着して軽量化してみますか(^^;)。

コメント (2)
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C ビオゴン21mmF4.5 ZM

2016-10-03 00:06:22 | コシナ交換レンズでワンダフル

 C ビオゴン21mmF4.5 ZM


 「レンズの味」という表現があります。舐めてみて甘いとか辛いとかいうことではなく、そのレンズで撮影した時の
描写の個性と言い換えても良いかもしれません。

そこでマニアック&ニッチなマーケティングを得意とするコシナがツァイス銘で2007年に発売したのが
今回ご紹介するC ビオゴン21mmF4.5 ZMです。

名前のとおりむか~しからあるコンタックス用のビオゴンレンズを現代の技術でよみがえらせたクラシックテイストの
レンズ・・というわけですね。もっとも本家のビオゴンがどんなレンズだったかは知りませんので
純粋に「ツァイスの21mm」という評価しかできませんが(^^)ゞ。

F値は4.5という暗さですが、おかげで非常に小さくまとめられていて、ちょい撮りのスナップには
最適ですね。暗めのレンズですので露光不足にならないようにとAE撮影ができるツァイスイコンに装着しましたら
なんと電池が消耗してしまっておりました(TT)。

仕方なく私のコレクションの「電池がなくても写せるシリーズ」のライカMDを取り出してきました。
ライカMDもおよそ何年ぶりかの出動ですがそもそも故障するところがないカメラですからこのような非常時には
頼れる助っ人であります(^^)。


 ライカMD C ビオゴン21mmF4.5 ZM 1/30 開放 ベルビア50

 「駅近古墳」ではナンバー1ではないか?と思える垂水の五色塚古墳です。古墳といえばもこもこに雑木が生えて
山だか丘だかわからない・・・というのが定番ですが、この五色塚古墳は円筒形埴輪と葺石できれいにレストアされていて
建造当時?の姿を彷彿とさせてくれます。曇っていたので絞り開放での撮影です。開放絞りでもパンフォーカス感バツグンで
超高級写ルンです感が半端ないですね(^^)。


 ライカMD C ビオゴン21mmF4.5 ZM 1/125 F5.6 ベルビア50

 いかにも明石という土地を象徴する鯛のモニュメントです。青空を周辺落ちでドラマチックにしてくれるまさに
「ビオゴン効果」です。画面真ん中と周辺の光量をくらべますと1絞り以上落ちた感がありますね。
これがビオゴンの味でしょうか。


 ライカMD C ビオゴン21mmF4.5 ZM 1/125 F5.6 ベルビア50

 長大な明石海峡大橋も21mmという広角でミニチュアみたいに写せました。青空が広がっていると
いくらでもシャッターを切ってしまいます。


 ライカMD C ビオゴン21mmF4.5 ZM 1/30 開放 ベルビア50

 普段見慣れている景色もなんとなくストーリー性があるように変換して描写してくれる楽しいレンズです。
非常におどろどろしい魚の棚のタコの絵です。今風に萌えの絵にしてもらったほうがオタクのおじさんとしては嬉しいですが(^^)ゞ。


 ライカMD C ビオゴン21mmF4.5 ZM 1/125 F5.6 ベルビア50

 周辺落ちばかりに目を奪われますが、けっこう太い線の描写をする玉です。もっともベルビア50なんぞよりも
モノクロでコントラストが高めのフィルムなどのほうが相性が良いかもしれません。


 ライカMD C ビオゴン21mmF4.5 ZM 1/125 F5.6 ベルビア50

 生命感たっぷりの楠の枝ぶりが素敵な龍野城です。揖保川の恵みで非常に情緒豊かな街並みで
楽しく撮影できます。ヒガシマル醤油と揖保乃糸そうめんのふるさとでもあります。
今年の夏は猛暑でしたのでとってもお世話になりました(^^)。

 

 ライカMD C ビオゴン21mmF4.5 ZM 1/125 F5.6 ベルビア50

 青空に溶けこんでしまうような高圧線もきちんと描写していますからパワーのあるレンズであることはまちがいありません。
コシナメイドらしく青っぽさは常に漂っていますが(^^)。MDみたいにフォーカスフリーのボディに装着しますと
高級写ルンですとして大活躍です。ネガフィルムで旅行でのスナップが一番正しい使い方かもしれませんね。

コメント (4)
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