MD APOテレロッコール 600mmF6.3
機械メーカーには各々その「メーカー色」というものがあります。「らしさ」といいかえても良いかも
しれません。そこより逸脱しますと、「イロモノ」「悲劇の名機」などと言われてしまうわけですが・・・
メーカーからすれば「そんなん勝手に決めんなや!」というところですが。
今回はおよそその「ミノルタらしくない」感の激しいMD APOテレロッコール 600mmF6.3です。
MDレンズの中途で発売され、NEWMDに更新されずに自然消滅した残念なレンズです。
ものすご~く気合いの入った製品なのにパッと咲いてパッ散った感バツグンです。
そこで思いだしたのはスバルアルシオーネというクルマです。実は私は以前「超」・・というより「狂」なスバルファンでした。
どんなクルマかわからない方も多いでしょうからあえて秘蔵の写真を掲載いたします。
普通の?グレード 4WD TURBO VR
非常に珍しいFF版のVSです(こちらのほうが車高が低くてカッコよい)
今見るとなかなかかっこ良いでしょう?ホイールキャップだけはひまわりみたいでファンシーですが。
レオーネベースの2+2クーペでセールスポイントがCd値0.29という空気抵抗値でした。
発売当初からスタイルを某自動車評論大家にボロクソにけなされたり(^^;)。
音速くらい突破しそうなスタイルなのに実はレオーネクーペのほうが速いのでは?と言われたりさんざんだったのですが・・・
現在のスバルからは想像できないかもしれませんが、スバルというブランドだと軽はともかく
登録車においてはダサ・・あわわ、マイナスベクトルだった時代です。
私は不人気の原因は「写真写りの悪さ」にトドメをさすと思っていました。なにしろクルマの写真は普通は
車体にパースがかかると先細りになるのでけっこう長めの望遠レンズで撮られることが多いのです。
ところがこのウェッジの効きまくったアルシオーネのボディは長玉で撮影されると変に細長く見えて
カタログの写真でさえイマイチに見えました。でも素直に35~50mmくらいで撮影すればけっこう
カッコいいんですけど(^^)。まさしく「専門家の隘路」だったと思います。
あとまだまだモータージャーナリストの舶来信仰がすごい時代で、これがイタリアやフランスのメーカーだったなら
絶対褒められていたデザインだと思ってました。残念ながら富士重工は群馬県の会社なのですね~。
ちなみに走行中の動画を見てみたいかたは若き日のトム・ハンクス主演「Big」のラスト近くのシーン
に出演しておりますのでそちらをご覧くださいませ(短いですけど)。
X-1 MD APOテレロッコール 600mmF6.3 1/250 開放 ベルビア50
「ミノルタなのに」ニコンやキヤノンに対抗するようなアポの赤文字ロゴも誇らしげです。
モノがモノなので最強・最高レンズで、大きさと重さ以外つっこみどろがありません(^^;)。
ピント合わせもF6.3という暗さにもかかわらず、マクロレンズもかくやと思われるキレ度です。
夕焼けの明石海峡を疾走するダイハツ号ですが・・船腹のロゴが太陽をまともに入れた真逆光にもかかわらず
なんの苦もなく描写されております。恐いくらいの高性能ですね。
X-1 MD APOテレロッコール 600mmF6.3 1/250 開放 ベルビア50
パドルボードで淡路島を目指す?冒険野郎お二人です。明石海峡ってむちゃくちゃ潮流が速く7ノットぐらい
あるそうですが・・無事にたどりつけたのでしょうか(^^)?
X-1 MD APOテレロッコール 600mmF6.3 1/250 F8 ベルビア50
そして望遠レンズといえば絶対撮影せねばならない夕陽を今回は念願の600mmとベルビア50という
最強の組み合わせで撮影です(^^)!
文字どおりの真っ赤な夕陽を撮影できました。まさしくアポテレロッコールとベルビア50の勝利!といったところです。
ぜんぜん見た目と違うやんけ!というところですが・・・写真はイメージですからノープロブレムでありますです(^^;)。
600mmというレンズですから使う場所と被写体を探さねばならないのですが・・
とりあず冬のうちは夕陽になる時間も早いですからなんとかなりますね(^^)ゞ。