オリンパスOM-3Ti ズイコー300mmF4.5
かつて大人気だった商品が要望の多さやレトロブームによって時を経て再販される・・・というのはごくたまさか
行われるマーケティングです。まったくそのままといってよいほど復刻されるときもあれば名前とスタイルだけ同じで中は新製品というものも
ありますね。最近のカメラではオリンパスペンFがデジタルペンに。少し前ではニコンS3やSPなどが記憶に新しいところです。
かつてOM-3とOM-4でマルチスポットコンビをくんでいたオリンパスですが、α7000の登場ですっかりしょげかえってOM-4Tiのみ
の時代が8年ほど続きました。OMレンズも続々とデスコンになっていくなか1994年10年ぶりに外装にチタンをまとい、明るい2-番台の
フォーカシングスクリーンと35~80mmF2.8の新生ズームレンズとともに発売されたときには本当に嬉しかったのを記憶しています(^^)。
当時私は某カメラ店でOM担当だったので2-4と2-13スクリーンを山積みして仕入れ、飛ぶようにうれていたのが思いだされます。
OMヒトケタシリーズはプリズムやファインダー接眼グラスは非常に上等ですがカメラの高さを抑えるためにプリズムの下面を湾曲させて
コンデンサーレンズを廃していたのでピントの切れは良いものの、OM-4Tiにいたるまでファインダーが暗かったのですが、この2-番台
のスクリーンを入れることにより体感的に二絞りぶんぐらい明るく感じたものです。
(1と2系にはスクリーンの突起をけずらないと装着できません。メーター表示にも誤差がでます。
ダイレクトに装着可能なのは3・4・4Ti・2SPOT&プログラムです)
またOM-3には標準装備になったグリップも良く売れました。実はスレンダーなOMのボディはグリップを着けないほうが
ホールディングがしやすいというのは公然の秘密でした(^^;)。本当にグリップ性をアップさせるならモータードライブかワインダーを
つけましょう。特に望遠系レンズを装着すると効果大です。
惜しむらくはせっかく再販されたOM-3Tiがあまりに高価だったため(定価200,000円実売140,000~160,000円ぐらい)
四年半の私が担当中も二台ぐらいしか売った記憶がありません。かえって特殊レンズのシフト24mmが一日に違うお客さんに二本売れたこともありましたが。
寡聞によりますと全販売数は7,000台あまりだそうで『商品』としてはかなりきつかったのが想像できます。
一番の問題点はセールスポイントの「マルチスポット測光」を使わずともデフォルトの中央重点平均測光で普通に写真が撮れてしまうことで
それでは1/2000秒を使わない限り初代のOM-1と同じになってしまいます。
それではマルチスポット測光とは?ファインダーの中で撮影者が構図とした画面のもっとも重要な部分と次善に表現したい部分さらに欲
張って三善めぐらいまでの点を画面中央のマイクロスプリット部分でスポットボタンで測光すると・・その3点のEV平均値を表示するので
そこにシャッタースピードを合わせて撮影です(最高8点まで)。露骨にメカニカルシャッターを手動で合わせるよりAEのほうが便利だ~(^^)。
さらにそのマルチスポット測光で得られるEVの範囲はフィルムで再現可能な上下で2.5EVぐらいのあいだ(5EV)内に収めておかないと
欲しいとこのどこにも露出の合ってないポジになったり・・・。
ネガだとだいたいラチチュードの範囲におさまりますし、ポジでもそこまで気を使って露出を測る人は「俺のカンのほうが早いやん」
といいそうですね。というか素直に段階露出ですよ。
「専門家の隘路」「ベストよりベターを」という言葉が浮かびます。なによりシャッターダイヤルがOM-1より細くなって
回しにくくなってしまっているのはOM-3Tiになったときに改善してほしかったところです。
一番の売りのメカニカルシャッターがOM-1より操作性が悪くマルチスポットを頑張って駆使するなら
AEのOM-4のほうが使いやすい・・しかも値段は高くセルフタイマーもついておらず・・・
あ、グレー塗装とチタンが嬉しいから許せちゃう(^^;)?
ズイコー300mm F4.5 1/125 F8 ベルビア50
消防艇の歓迎放水を受けながらしずしずと入港してくる海王丸です。
このズイコー300mmはOM最初期のMシステム時代からカタログに掲載されていてクラシックなレンズなのですが
非常に少ない雑誌記事などをあさりますとなかなかの評価を受けています。残念ながらOMに長玉というのは似合わないので
市場でも人気がないのでしょうピカピカの美品でしたが安くゲトできました。
太目のレンズですが三脚とモータードライブ装備でがんばりました。残念ながらマルチスポット測光ではなく
「晴れた日はベルビアは1/125のF8」で撮影してしまいましたが・・(^^)ゞ。
映画「神様のカルテ」で宮崎あおいさんがOM-4を構えていらっしゃいますし再びOMが脚光を
浴びる日がくるといいですね。
かつて大人気だった商品が要望の多さやレトロブームによって時を経て再販される・・・というのはごくたまさか
行われるマーケティングです。まったくそのままといってよいほど復刻されるときもあれば名前とスタイルだけ同じで中は新製品というものも
ありますね。最近のカメラではオリンパスペンFがデジタルペンに。少し前ではニコンS3やSPなどが記憶に新しいところです。
かつてOM-3とOM-4でマルチスポットコンビをくんでいたオリンパスですが、α7000の登場ですっかりしょげかえってOM-4Tiのみ
の時代が8年ほど続きました。OMレンズも続々とデスコンになっていくなか1994年10年ぶりに外装にチタンをまとい、明るい2-番台の
フォーカシングスクリーンと35~80mmF2.8の新生ズームレンズとともに発売されたときには本当に嬉しかったのを記憶しています(^^)。
当時私は某カメラ店でOM担当だったので2-4と2-13スクリーンを山積みして仕入れ、飛ぶようにうれていたのが思いだされます。
OMヒトケタシリーズはプリズムやファインダー接眼グラスは非常に上等ですがカメラの高さを抑えるためにプリズムの下面を湾曲させて
コンデンサーレンズを廃していたのでピントの切れは良いものの、OM-4Tiにいたるまでファインダーが暗かったのですが、この2-番台
のスクリーンを入れることにより体感的に二絞りぶんぐらい明るく感じたものです。
(1と2系にはスクリーンの突起をけずらないと装着できません。メーター表示にも誤差がでます。
ダイレクトに装着可能なのは3・4・4Ti・2SPOT&プログラムです)
またOM-3には標準装備になったグリップも良く売れました。実はスレンダーなOMのボディはグリップを着けないほうが
ホールディングがしやすいというのは公然の秘密でした(^^;)。本当にグリップ性をアップさせるならモータードライブかワインダーを
つけましょう。特に望遠系レンズを装着すると効果大です。
惜しむらくはせっかく再販されたOM-3Tiがあまりに高価だったため(定価200,000円実売140,000~160,000円ぐらい)
四年半の私が担当中も二台ぐらいしか売った記憶がありません。かえって特殊レンズのシフト24mmが一日に違うお客さんに二本売れたこともありましたが。
寡聞によりますと全販売数は7,000台あまりだそうで『商品』としてはかなりきつかったのが想像できます。
一番の問題点はセールスポイントの「マルチスポット測光」を使わずともデフォルトの中央重点平均測光で普通に写真が撮れてしまうことで
それでは1/2000秒を使わない限り初代のOM-1と同じになってしまいます。
それではマルチスポット測光とは?ファインダーの中で撮影者が構図とした画面のもっとも重要な部分と次善に表現したい部分さらに欲
張って三善めぐらいまでの点を画面中央のマイクロスプリット部分でスポットボタンで測光すると・・その3点のEV平均値を表示するので
そこにシャッタースピードを合わせて撮影です(最高8点まで)。露骨にメカニカルシャッターを手動で合わせるよりAEのほうが便利だ~(^^)。
さらにそのマルチスポット測光で得られるEVの範囲はフィルムで再現可能な上下で2.5EVぐらいのあいだ(5EV)内に収めておかないと
欲しいとこのどこにも露出の合ってないポジになったり・・・。
ネガだとだいたいラチチュードの範囲におさまりますし、ポジでもそこまで気を使って露出を測る人は「俺のカンのほうが早いやん」
といいそうですね。というか素直に段階露出ですよ。
「専門家の隘路」「ベストよりベターを」という言葉が浮かびます。なによりシャッターダイヤルがOM-1より細くなって
回しにくくなってしまっているのはOM-3Tiになったときに改善してほしかったところです。
一番の売りのメカニカルシャッターがOM-1より操作性が悪くマルチスポットを頑張って駆使するなら
AEのOM-4のほうが使いやすい・・しかも値段は高くセルフタイマーもついておらず・・・
あ、グレー塗装とチタンが嬉しいから許せちゃう(^^;)?
ズイコー300mm F4.5 1/125 F8 ベルビア50
消防艇の歓迎放水を受けながらしずしずと入港してくる海王丸です。
このズイコー300mmはOM最初期のMシステム時代からカタログに掲載されていてクラシックなレンズなのですが
非常に少ない雑誌記事などをあさりますとなかなかの評価を受けています。残念ながらOMに長玉というのは似合わないので
市場でも人気がないのでしょうピカピカの美品でしたが安くゲトできました。
太目のレンズですが三脚とモータードライブ装備でがんばりました。残念ながらマルチスポット測光ではなく
「晴れた日はベルビアは1/125のF8」で撮影してしまいましたが・・(^^)ゞ。
映画「神様のカルテ」で宮崎あおいさんがOM-4を構えていらっしゃいますし再びOMが脚光を
浴びる日がくるといいですね。