チノン35 FS2
以前にチノンのベラミAFを使用してみて、そのレンズのヌケの良さに感動して私はすっかり
チノンレンズの虜となってしまいました。が、チノンのカメラはもともと国内での販売台数が少ないうえに
コンパクトとなるとますます生存数も少なく、なかなか出会えませんでした。
ところが先日ジャンク品で出品されていたこの35FS2にめぐりあえたのです(^^)。
ジャンクの理由は背面のクオーツデートの表示が出ない・・・というものでしたが、当時のクオーツデート用
電池は本体と別ものになっているのが多いですから、単に電池切れなだけかもしれません。
精密ドライバーとCR2025を用意してさっそく入札です。誰とも競り合うことなく
我が家にやってきた35FS2におそらく25年ぶりくらいに電池を入れ替えると
ビンビンに復活しました\(^0^)/!
デザインは80年代半ばのプラスチック感満タンのボクシーな雰囲気です。
脈略もないのですがトヨタの初代MR2を思い出してしまいました。
スペックは遠・中・近の三点ゾーンフォーカスです。スペックだけですとオリンパスのXA3と
ほぼ同じですがデザインが当時風です。XA3が一生懸命若つくりしてクオーツデートにしたり
イージーローディングを採用していたのですが、XA3がスバルヤングSS、チノンがN360に見えます。
当時のカメラカタログによれば3郡3枚のトリプレット玉らしいのでヌケの良さには多いに
期待できますね(^^)。
チノン35 FS2 35mmF3.5 フジカラースーパープレミアム400
期待に違わず素晴らしいヌケの良さとコントラストの再現性です。ドピーカンの真夏日と影になった
橋の下の描写もつぶれずしっかりと出してくれているのはさすがです。黒つぶれしやすい感度400のフィルムで
これですから、100ならもっと階調がでていたかもですね(^^)。
レンズの歪曲もXA3より少ないようで、コンパクトカメラの広角レンズにありがちなハンカチの四隅を
ひっぱったようなかんじも微小です。
オートフォーカスでもないのにシャッター音が大きくて今どきのデジカメみたいですがチリチリとした
ギヤ手巻きも写真を撮るのが楽しくなるマシンです。
幸いクオーツデートは2019年まで対応ですから、それまでがんばってフィルムがある限り
使っていこうと思います(^^)。
広角なのにここまで奇麗に写るのですねえ。
銘玉トリプレットとしてはフジのティアラでしょうか。
外観はプラプラしてグリップがあるのが如何にも。
当家には同クラスでコニカトマトがありますが焦点が無限と2-1.5mの2段切替で開放f4だから、
スペック上はチノンに負けてます。
まだ元気なのにジャンクボックス行きなのは悲しいのですが拾う神がひらやんさまで良かった。
私も時々救出します。
コメントありがとうございます。
この頃のオートフォーカスはたよんないので
ゾーンフォーカスのほうがかえって安心です(^^)。
86年以降は写るんですショックで一気に固定焦点
やゾーンフォーカスカメラはラインナップが貧弱に
なってしまいましたから、ある意味最終形態かと。
見つけしだいサルベージですね(^^)ゞ。