先日のことです。カメラバッグを掃除していましたら、サイドポケットからコロコロと
未使用のフジカラーPRO400Nフィルムのブローニー版が一本出てまいりました。
おそらくいつかの撮影のおりに、ポイと入れておいてす~っかり忘れていたにちがいありません。
少し前ならば「うわ~どんくさ!もうあかんのちゃうん?」とテスト用にでもというところですが・・・
デスコンになってから久しいフィルムゆえ、
「おおっ!こんなところに隠れていらっしゃったのですか!よくぞご無事でっ!」
と言った感じでお宝発見の気分です。
有効期限は2015年2月に切れていらっしゃいますが、その程度の歳月ならば
かえって熟成されて良い発色になるかもしれません。←と無理やり思い込みます(^^;)。
さっそくこれまた最近とんとご無沙汰だったローライフレックスに装填して撮影に出発です。
ローライフレックス2.8F クセノタール80mm 1/125 F4 フジカラーPRO400N
本当に久しぶりにローライフレックスを持ち出したのですが・・やっぱりどこから見てもほっとする操作感と
スタイルです。撮影していても、自分のテンションはけっこう高くなっているのにいざシャッターを押す段になると
ほんわり安らかな気分で撮れてしまいます(^^)。
PRO400Nの柔らかな描写とクセノタールのボケ味が、メッキの質感を良く描写してくれております。
ローライフレックス2.8F クセノタール80mm 1/250 F8 フジカラーPRO400N
実はこのPRO400Nはアンダー露出にことのほか弱く、ちょっと油断するとシャドー部が
がさがさになってしまいます。基本的に写真館でのポートレイト撮影用の位置付けでしたから
濃い目のネガにして色のり良くプリントするというのがコンセプトだったんでしょう。
多めの露光にしたつもりだったのですが、くまモンがちょっとアンダーめになってしまいました(^^;)。
これから使われる方はお気をつけください。て、もう販売されてませんが。
ローライフレックス2.8F クセノタール80mm 1/4 開放 フジカラーPRO400N
ローライフレックス&夜景で撮影する方はあまりいらっしゃらないでしょうが、ないものねだりで
AEが欲しくなるシチュエーションです。これがベルビアのようなイメージカラーのポジフィルムなら
空が紫色に転びまくるところですが、おおむね見た感じの忠実な描写です。
もっとも私はリアルカラーよりイメージカラーがフィルム撮影の醍醐味だと思っていますから
素直な描写すぎて少し寂しい感じではあります(^^;)。
ローライフレックス2.8F クセノタール80mm 1秒 F4 フジカラーPRO400N
すっかり日も落ちてまったくの夜景になりました。モザイクの向こうのタワーマンションが本当に邪魔・・あわわ、
背景の空間を引き締めてくれていますね(▼▼;)。
最近のデジカメの画像はエッジを立てまくりの、言ってみればすべて「硬調」の描写です。
ひさしぶりに「軟調描写のフィルム」を使ってみて、懐の深い写りを楽しむことができました。
このPRO400Nフィルムがデスコンになってしまったのが本当に悔やまれます。
でも、カメラでもフィルムでも適当に放り込んでしまう私のことです。
今回みたいにまた、どこからかポロリと一本くらい転げ出てくるかもしれません。
次は防湿庫でもあさってみようかな(^^)?
実行感度が少し低いのかな?くまもんがグレーになってしまいましたね.
ネガカラーは整備不良メカニカルカメラを,いい加減山勘露出する私にとって無くてはならないもの.
たまに正確な自動露光するカメラを使うと,少しびびてしまいます.
で,リアラもプロ400Nも220をしこたま冷凍保存していていざ鎌倉に備えていますが,なかなか御家人が活躍する時が来ないのでございます.
80のクセノターは,随分周辺光量が翳っておいでです.こんなものなんでしょうね.
わずかに絞るだけ,または近接するだけで解消するように見えます.
しかし開放近くでこの描写力,さすがです.
コメントありがとうございます。フィルムが古いせいかずいぶんと感度が低くなっていたのかもしれません。
私はフジの160NCが好きだったのですが・・・
シチュエーションに合わせてフィルムを選べていたあの頃が懐かしいですねえ。このような夜景なら64Tで撮影したいところでしたが(^^)ゞ。
フィルム市場がこんな状態になっても供給を続けてくれるフジフイルムさんが好業績であるのが唯一の救いであります。