タムロンSP180mmF2.5LD 63B
タムロンの35周年記念アニバーサリーモデルとして1988年に発売された180mmF2.5です。
最初は限定発売の予定だったものの人気が出たので後に通常モデルとして販売されたとか。
本当の35周年モデルはプレートが金メッキでほこらしげに「35th anniversary」と刻まれているのですが
私のレンズは後期の量産型でプレートが真鍮製でただの銘板になっています。
ガンダム世代としては「量産型」というと安普請でやられキャラのイメージがあってあんまり嬉しくありませんね(^^;)。
180mmという焦点距離はツァイスのゾナーやライカのエルマリート・ニッコールのEDといった
プレミアムな雰囲気で、200mmよりこだわったぜい!みたいなレンズが多いです。このタムロン180mmも
LDレンズを二枚使用してライバルよりもちょびっと明るいF2.5のF値と1.2mの最短撮影距離を達成しています。
メーカーのライバル心がうかがえるスペックです。
おそらく描写性能はものすごく高いところでの競争なので、コシヒカリとひとめぼれのどっちがうまいねん!
というレベルの微妙な差かもしれませんが(^^)。
ズームレンズメーカーたるタムロンの記念モデルですがズームレンズではないところがいかにも
気合いが入っております。「ズームレンズを造ってているわれわれが本気を出せば最高の180mmを
造るなど造作もないわ!」といったタムロンの技術者さんたちの声がひびく本レンズ。
さあ、タムロンの気合いを見せていただこうじゃありませんか。
ニコンEL2 タムロンSP180mmF2.5LD F4 1/125 ベルビア50
逆光で白の彼岸花を狙ってみました。ふわふわしたボケ味が嬉しくて「とりあえず花の写真」を撮ってしまいました(^^)ゞ。
当時としては珍しいインナーフォーカスでピントのキレも素晴らしいです。
ピントが合ったとたんぴちっとスクリーンに写りでてファインダーを見ているだけで楽しい気分になります。
ズームレンズと違いコントラストの出し方もすばらしくふところが深いです。
ハイライトは飛ばずシャドウはつぶれず・・肉眼よりも良く描写されているような。
このあたり普段からガラス枚数の多いズームレンズのへちゃつぶれコントラストに辟易していたであろう
タムロン技術者さんたちのうっ憤晴らしであろうこだわりを感じます。
同じ時に撮影したごく最近の某長野レンズメーカーの40mmより明らかにコントラストが良くでていました。
設計思想が違うとはいえさすがはアニバーサリーモデルですね(^^)。
最近はすっかりマクロ以外の単焦点を出さなくなったズーム屋さんタムロンですが、そろそろ
大口径広角レンズやミニサイズの単焦点望遠レンズも出して欲しいですね。
再び「ズームレンズの技術を惜しみなく投入」した単玉レンズを期待したいところです。
SPには80-200/2.8もありますが,180の方が格上ですね.
ウチのはアニバーサリーですが,メッキが劣化しやすく,ハゲチョロケなのを安く買ってきました.
発売当時でも,ニッコールEDより高性能とレポートされていたのが印象的でした.
純正に180-200/2.8クラスが存在しない,QBMやコニカ,フジカなどには貴重な存在です.
逆にこれ一本持っていると,純正があっても欲しくなくなってしまう節約レンズ.
でも最近MFの純正が極度に安くなっちゃって,結局気が向いたら買ってしまうのですが...
そういえばOM180は入手していないなあ.
タムロン高性能単焦点は仰る通り切望します.
アダプトールは一旦止めちゃったから復活は難しいと思いますが,頑張ってほしい.
コメントありがとうございます。
どちらかといえば180より200のほうが
焦点距離的には好きなのですが200ははやばやと
ズームに吸収されてしまってどこもまじめに
造らなくなって久しいですからね(^^)。
もしぶい望遠を探してうろうろする毎日です。
今長玉はホント安いですからね。