タムロン200mm F3.5 CT-200
最近「200mm単焦点レンズ」がマイブームです。ズームレンズがあたりまえになる前には
まず標準レンズセットの50mmで撮影し、少しなれてくると135mm望遠レンズを運動会用に購入する・・
というのが黄金パターンだったみたいです(^^)。
135mmという焦点距離はライカの距離計での精度的限界値らしく、望遠レンズのスタンダードになったようです。
じゃあ、200mmは?と考えますと、1/250で手持ち撮影で手振れしない限界というところから
来た焦点距離なんだだそうです。
フィルムの高感度化に伴い、1/250のF8の組み合わせで200mmレンズは135mmから望遠レンズの主力の座を
奪い取りました。ところがそれもつかの間、望遠ズームレンズの登場で200mm単焦点レンズは一気に
マイナーレンズになってしまいました。
現在はズームレンズに押されて、単焦点200mmのレンズは大口径のタイプかマクロレンズ以外は絶滅状態です。
中古カメラ店でも「人気がないのは処分♪処分♪」のリズムに乗って、カビがあろうがなかろうがジャンク箱行です。
でも悲観することはありません。一時は望遠レンズの横綱を張っていたほどのレンズです。
考え方を変えればお手軽な値段で美品高性能レンズがよりどりみどりです。
今回もジャンク再生品のタムロン200mmF3.5です。
いまやすっかりズームレンズで横綱級のタムロンで、現行品の70~210mmF2.8などでは
なんと17群23枚!ものレンズを使った製品をだしています。に、にじゅうさんまいい?
皿屋敷のお菊さんなら腱鞘炎になってしまいそうなレンズ枚数ではありませんか!
それだけのガラスを通過した光が写真にできるとは!恐るべしタムロン!
ところがこの昔の200mmF3.5は思いっきりシンプルに3郡4枚です。
「ヌケが悪い」とか、「へちゃつぶれ」などには絶対に成りえないシンプルなレンズ構成に
わくわくですね(^^)。
コニカFC-1 タムロン200mmF3.5 F5.6 1/250 プロビア100F
私は鉄道は好きなのですが鉄道写真というのは年に3回くらいしか撮影しません。が、
せっかくの200mmですから久しぶりに鉄橋を・・などと思って手持ち撮影に挑戦してみました。
思いっきり右肩下がりになってしまってとほほです(TT)。
ロケハンもせずに一発勝負で行くとこうなるという見本ですね(^^;)。
コニカFC-1 タムロン200mmF3.5 F8 1/250 プロビア100F
今度はレンズ枚数の少なさを活かすべく、ド逆光の夕陽に挑戦です。
今回は慎重に三脚を立てました。本当はもう少し夕陽を落としたかったのですが
工場の建物の高さでやむをえません(^^;)。
少ないレンズ枚数でゴーストの発生もほとんどなく逆光強くんレンズで期待どおりです。
タムロンもマクロ以外はすっかりズームレンズ屋さんになってしまいましたが
そろそろ軽快な単焦点を復活させてほしいと思う今日この頃です。
105もですが200は純正の牙城。そこに食い込む為か、純正より僅かに明るいのに加え、望遠比が大変高く、純正135mm並みのコンパクトさ。
ただしレンズ白書ではあまり芳しくない評価を受けて、当時は購買意欲が湧きませんでした。
昨今遭遇したら、即買いの価格なんでしょうね。
しかし、レンズ白書の評価を吹き飛ばすような優秀な写りではありませんか。
当時の技術で望遠比を高めてるので歪曲が懸念されましたが、それも立派に補正されているように見えます。
参りました。使ってみないとわからないですね。
コメントありがとうございます。
シンプルなレンズ構成で素直な描写で
気を張らず撮影できるレンズです。
最近のレンズはちょっと光をいじりすぎてるような気が
していたりします(^^)。
アダプトールかと思いきやコニカマウントのつくりつけで、コニカにしか使えない残念な個体なのです(^^;)。