ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

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なぜ、政治家もマスコミも腹をくくらないのか?

2021-06-09 19:01:00 | 思うこと

(写真は、東京新聞より引用)

東京五輪開催まで、あと40日ほどとなった。
関西は落ち着いてきたものの、開催地である東京はまだ1日400人ほどの新規感染者を出しており、果たしてあと10日で緊急事態宣言を解除出来るのか甚だ疑問だ。
IOC・バッハ会長が
「宣言下でも五輪はやる」
と明言しているのだから、とにかくやるのだろう。
既に、選手団が来日し練習を始めている競技もある。

一方で政府の新型コロナウィルス感染症対策分科会・尾身会長は、日に日に語気を強めている。
「この状況では、開催は普通はあり得ない。開催するなら、誰のため、何のためにするのかが大切だ」
と強く訴えた件は、大きく報じられた。
一部報道では、尾身会長の影響力があり過ぎて
「(尾身さんを)会長にしなければよかった…」
というボヤキも聞かれるそうな。
WHOで20年も仕事をしてきた尾身氏だけに、その発言の説得力はレベルが違う。

尾身会長がそこまで言うのだから、開催を推進する東京都および政府は、覚悟をもった発言をしていただきたい。
我々が期待するのは
「誰のため?何のため?選手のために決まってるじゃないか!」
という、強いメッセージだ。
口が裂けても「カネのため…」と言えないなら、せめて最後まで選手ファーストを通してほしい。
実際、池江璃花子や内村航平などのアスリートは大変な迷惑を被っている。

また、先日私は朝日新聞が社説で東京五輪中止を提言したのを「英断だ」と評したが、その後同紙がオフィシャルパートナーを脱退したなどという話は聞かない。
単なる野党の「何でも反対」精神で言ってみただけであるならば、腰砕けとしか言いようがない。
どうせなら
「カネは返して要らんから、オフィシャルパートナーからウチの名前を外せ!」
「五輪の取材パスも要らん!」
とまで突っ張るべきではないのか。
政治家にもマスコミにも、腹をくくれる人がいないのがこの国の悲劇である。

…まぁ、腹をくくれる潔い人達なら最初から政治家になんかなっていないと思うが(笑)