気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

ぽっかり空いた15日に行ってきました中之島香雪美術館

2018-08-16 15:22:50 | 美術館・博物館
孫を見る予定だった15日、
予定が11日に変更となり
お稽古と重なりバタバタと過ぎた11日
その後、お誕生日会やらお泊りやらで・・・


本日15日は、気が抜けたように予定なし、誰もいない一日に

これがチャンスと夫と二人で行ってきました
3月に開館された二館目となる『中之島香雪美術館』へ。
フェスティバルホールが入るビルは知っているのですが・・・


道を隔てた西側のフェスティバル・ウエスト4Fにあり、
硝子越しに再現された茶室「玄庵」が見えます。
     

9月2日までに迫った開設記念展『Ⅲ.茶の道にみちびかれ」で、


朝日新聞社の創業者村山龍平のコレクションで、
見てきましたよ、桃山時代の『桂籠花入
桂籠花入
正面から見たらシンメトリ-
横から見ると前壁が、なだらかに膨れている
何とも言えないカ-ブにうっとり
色はもちろん濃い飴色いいですね。

次に記憶に残ったのは、
野々村仁清の『諫鼓鳥香合
諫鼓鳥香合
江戸時代の物ですが、色鮮やかで
天子の誤りは見逃さないぞとばかりに
首がス-ッと伸びて気持ちの良い鶏さんでした。

それからうっとり眺めたのが茶杓で、三つ並んでおり、

室町時代、珠光の茶杓『茶瓢』
室町~桃山、紹鷗の茶杓 『節無し茶杓』
桃山時代、利休の茶杓 『中節、蟻腰』
利休の茶杓

概略を示しますと、
後期になり、総数103点(重文1点、重要美術品3点含む)
【プロローグ】
1.桂籠花入
【第一章】 村山龍平主催の第三回十八会(1902年)
3.五彩雲鶴文瓢形振出 景徳鎮窯 明17世紀
4.耳付花入「慶雲」 伊賀 17世紀
10.彫三島茶碗「朝霧」朝鮮 17世紀
22.独楽煙草入 中国・東アジア 16―17世紀
独楽煙草入

23.六遠図・試錐図巻 池大雅
24.山家寒月図 長沢芦雪 18世紀
山家寒月図

【第二章】 壬生光悦会(1922年)
26.日月図屏風 伝)本阿弥光悦 17世紀
27.阿弥陀堂釜 伝)与次郎 16―17世紀
33.青磁一葉香合 龍泉窯 17世紀
34.楽焼耳付水指「大名」 伝)楽道入 17世紀江戸時代
 
【別章】  村山収集の墨蹟と浮世絵    
40.尺牘 才長老宛 大慧宗杲 南宋12世紀 重文

【第三章】 玄庵残茶会
44.一重切花入 薮内剣仲 17世紀 桃山時代
47.ハンネラ建水 南蛮 17世紀 桃山時代
56.耳付花入「蝸牛」 備前 17世紀 江戸時代
64.黒楽茶碗「落葉」 楽一入 17世紀 江戸時代

【第四章】 「大正名器鑑」掲載の道具
68.肩衝茶入「堪忍」 瀬戸 17世紀 江戸時代 重要美術品
70.小川手茶入「ふる郷」 瀬戸 17世紀 江戸時代
71.耳付茶入「不聞猿(きかざる)」瀬戸 17世紀 江戸時代
73.黄天目 瀬戸・美濃 16世紀
黄天目

75.御本雲鶴筒茶碗 朝鮮 17-18世紀
御本雲鶴筒茶碗

【エピローグ】 村山龍平収集の茶道具 優品選
78.肩衝茶入「薬師院」 唐物 13-14世紀 
83.鬼桶水指「賤女」 信楽 16-17世紀
89.黒楽茶碗「古狐」 長次郎 16世紀
黒楽茶碗「古狐」

97.錆絵枯芦小禽図角皿 乾山・光琳 18世紀
102.祥瑞蜜柑香合 景徳鎮窯 17世紀

素晴らしいコレクションの数々、あっという間に時間が過ぎます。
部屋全体の照明が落とされており、照明にもう一つ工夫が、
展示品の高さが中途半端で腰をかがめることが多く感じられた。

出口に国指定重要文化財「旧村山家住宅」に建つ茶室「玄庵」が
再現されており、写真はここだけ可となります。
  

ウキウキ気分がそうさせたのか、帰りに、
渡辺橋をわたり「堂島ロ-ル」を買っていました。
  

子供たちにも連絡をいれると、嬉しそうに取りに来てくれました。
そして奈良の今夜は「なら大文字送り火」午後8時になると
戦没者慰霊と世界平和を祈り、高円山に火が入りました。
火床の数は人間の煩悩と同じく108つあり、日本第二位の大きさで
第一画目が109m、第二画目が164m、第三画目が128mと。

自然に手が合わさりました。合掌

充実した一日が終わりました。