気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

令和元年『湿し灰』作り

2019-08-16 14:30:01 | お稽古
盆三日も最後の日を襲った台風10号、西日本は息を潜めて
通り過ぎるのを待つだけ、大事にならないことを祈るばかり。

去年湿し灰作りをパスしてしまったので、炉最後の四月には
大事に使っていた湿し灰が、ついに無くなり、今年こそは、
湿し灰を作らなければと・・・・
意気込んでいたのですが、土用の間は、予定がびっしり、
いい天気にも恵まれず、伸び伸びに。台風10号が来る前の
11日早朝あまりの晴天に思い切って、日除け万全の服装に
ゴム手袋、茣蓙を広げ、出来立て熱々のほうじ茶、10Lは
沸かしたのに足りない・・・


思った以上に灰の量が多かったので、大変!大変!
そこで助っ人登場、ほうじ茶を沸してくれて大助かり
それでも底まで混ぜるのが大変、混ぜながら火傷の記憶が甦り・・・
一つの樽でいっぺんにしたのが問題?
今度する時は二つの樽に分けて灰汁抜きをするか、
量を減らして、毎年半分づつ湿し灰作りをするか?
考えなくっては・・・・


灰汁を取り、暫し置き、上澄みを捨て、残った灰を茣蓙に広げ乾かす




粘土状の灰を手で揉みほぐします。この日は37度以上になり暑ーい!
根性!根性! 十分な水分とミネラルを・・・2Lは摂ったよう




そして粗目の篩、中目の篩に通していくうちに、いい感じの湿し灰に
  

最後にもう一度篩にかけながら貯蔵桶に入れていきます。一つでは
重たすぎ持ち運びが大変なので今年からは二つの桶に分けて、
適度な湿気を持った湿し灰が完成!!、時計はもう午後五時過ぎ、
夕日が・・・よかった日が沈む前に片付けもできました。


お終いと思ったら、まだ残っていました。
炭屋さんからポイントでもらった新しい灰ですが、
〝灰汁抜きはしてません"と書いてありましたので
別に灰汁抜きをしようと小さなな桶に沸騰したほうじ茶を入れれば
ブクブクと凄い灰汁が・・・
灰汁を取りこれも茣蓙に干したのですが、ベタベタ粘土状で
全然乾かず・・・手で揉みほぐしますが
なかなかサラサラなならず、これは諦めて茣蓙をかけて
明日までこのままで様子を見ることに

次の日朝、茣蓙を開けると、いい感じに乾いており、
少ない事もあり一時間程でお終いに。


これからは半分づつ、毎年することにしましょう。
本当に熱中症で倒れるかと思った令和元年湿し灰作りでした。
反省!