先日の先生のお稽古中に六閑斎(りっかんさい)、
逝去される直前、江戸で残された歌を示されました。
『茶の道は辿るに広し武蔵野の月も住むなる奥ぞゆかしき』
六閑斎の頃、武蔵野はどこまでもススキが広がる月の名所だったのでしょうね
この歌は、茶の道は武蔵野の原野のように広く
月もそこに住んでいると思えるような奥の深いものだと言ってるのでしょう。
確かに茶道は、尽きることはありませんし、飽きる事もありません。
自宅稽古は、風炉最後の月は『中置』、
客には火気を近づけ、逆に水を遠ざけて
暖かみを感じさせようという心尽くしの扱いで、、
風炉は畳中央に移り、右側にある水指が、風炉の左側に。
今年は、五行棚のお稽古にいたしました。
五行『木火土金水』つまり木(棚)、火(炭火)、
土(土風炉)、金(釜)、水(湯)を表し、土風炉をのせます。
床のしつらえです。
軸は『寿楽』、
花はセイヨウヨウシュゴボウの実、紅白の水引、ホトトギス、紫式部
お菓子は栗の渋皮煮作ってみました
香合は置き上げ菊香合、十月にかぎり「寄せ香」や「つけ干し香」で
先日習った『つけ干し香』を使ってみました
名残を愉しんでいただけたでしょうか。
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