気軽に茶道をしてます。

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開山堂ののりこぼし椿(良弁椿)は

2018-02-24 19:07:11 | 散策
奈良は昨日今日と氷点下の朝を迎えましたが、日中は二桁で、
鵯やメジロに啄まれ、落ちた椿の花の掃除をする気に。

先日伺った東大寺戒壇院・別火坊では20日からの試別火中で
昨日23日は「花ごしらえ」、約400個の「糊こぼし」という
お水取りの際に二月堂の本尊の「十一面観音像」に供えられる
ツバキの造花になり、親指ほどの太さの木に、黄色の和紙を
巻きつけて雄しべにし、その上に赤と白の和紙で作った花びら
を糊で、蓮行衆たちが貼りつけ、次々に桶に並べられている
様子がTVから流れておりました。
産経新聞より
なお本行中、本物のツバキの枝に刺して飾られお供えされます。

本行前の二月堂へ伺った続きを
二月堂を辞して、本物の『のりこぼし椿』を見に行くことに。
二月堂の階段沿いにも生け垣が設置されており、
  
三月堂との間、龍王の瀧の前に句碑があるのをご存知ですか?。
水取りや籠りの僧の沓の音』芭蕉
建立は1913(大正2)年2月、揮毫は東大寺末寺の空海寺住職

貞享元年(1684年)秋、八月から翌年四月にかけて旅した紀行文
「野ざらし紀行」の際に詠まれたも。
芭蕉自筆の紀行文では「二月堂に籠りて」という前書きに続き、
水とりや氷の僧の沓の音』と。
どうして『氷』が『籠り』に変わったのでしょうか。

この三月一日からこの沓の音が聞こえてくるのです。
でもこの二月堂前の広場は、上堂時は人‣人‣人で埋め尽くされ
未明に連行衆が下堂される時間にならないと聞こえないのでは。

椿でしたね。開山堂(国宝)の庭にあるのですが、四月堂横から
覗くことが出来ます。
開山堂は良弁堂ともいい、良弁忌の12月16日のみ国宝の良弁像が
秘仏開扉され拝観できます。また二つの石碑があるそうなので、
門の前から捜すも、門の中には例年通り昨年の籠松明の残りが
どーんと飾られておりました。


三月堂前にある小さなお堂、四月堂(三昧堂)の拝観は無料で、
上がらせていただき本尊さん「十一面観音」様にご挨拶。
横から開山堂ののりこぼし椿を眺めさせて下さいとのお願いを。
なお以前のご本尊千手観音立像は東大寺ミュージアムへお移りに
なられたが、阿弥陀如来坐像と元本尊の普賢菩薩像もおられます。
さて肝心の『のりこぼし椿』は蕾のままで、今年はいつ?。
 
実は我が家の三年目の小さな「のりこぼし椿」も蕾はさらに堅く

自宅稽古に使いたいので、お水取り最終日までには咲いてね。

人ごみを避けて帰るには・・・、鐘楼経由して猫坂を下り、
大仏殿を足早に駆け抜け、東大寺ミュージアムの脇から
人通りのない静かな「真言院」さん前を通り抜けました。
真言院さんの庭にこんな二月堂への石が・・・
  
そして空き地の奥にある西塔跡前を通り過ぎ、帰りました。


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