神無月は、「神無し月」「神の月」や「醸成月」等で、
語源は不詳とされていますが、語源俗解として定着しているのが
”神様が集まっている出雲と、巨体の為参集していなかった諏訪は
「神在り月」で、その他は「神無し月」”という説で、
私達としてはこの説が、簡単で楽しいですね。
それでも出雲に集まっている神様ばかりが神様ではなく
それぞれの土地には留守を守る神様もいらっしゃり、
それが留守神様で、
代表的な神様が「恵比須神」(えびすしん)。
その他には「金毘羅神」(こんぴらしん)「竈神」(かまどしん)
「道祖神」(どうそじん)などがおられます。
こうした留守神様を祭るために十月に「恵比須講」(えびすこう)
を行う地方もあるようですね
そういえば奈良の民話にある「ばくちの神様」も・・・
”神様同士が博打を打つ話で、今御門町の道祖神と薬師堂町の
御霊様の博打の軍配は御霊神社に上がり、今御門以外の氏子
を得て今に至り、負けた道祖神は、今御門だけの氏子になり、
道祖神はふてくされ、蚊帳を着て寝てしまったと云う”
このお話を昨日、劇団「良弁杉」の大紙芝居で観てきました。
今御門町の道祖神は「猿田彦神社」という小さな神社で祭神は
猿田彦命(さるたひこ)様と市寸島(いちきしま)姫命様、
九月七日は例祭で賽を祭り『蚊帳のやぶれ』と称する儀式が、
今年も行われ、旧暦でいけば神無月の祭事になりますね。
猿田彦神社
そんな神無月は、なんとなく気忙しいのです。何故なら、
毎日掃いても家の前もすぐに落ち葉がいっぱいになりますし、
簀戸と障子の入れ替えも・・・なんとか先月の30日に済ませ、
さらに「中置」の準備も、
なにやかにかで、神無月最初のお稽古は大板でということに。
紫式部、ホトトギス、木槿を備前の花入れに入れ、
今朝は、お一人なので炭はせずにさせていただくと。
二季鳥の香合(認得斎好み)を床に・・・
菓子は、お手製『栗きんとん』に
高山「武藤杏花園」さんの『雀』と『こがらす』の麦落雁、
さあ準備は、整いました。
いつでもいらっしゃってくださいませ。
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