学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

学問なら南方熊楠に学べ?

2008-06-09 20:32:04 | 読書感想
最近、気になる人物がいます。博物学の南方熊楠です。博物学、とは申しましたが、幅広い学問を修めており、あらゆる知識を持っていたそうです。前にブログでも書いたことがあったかと思いますが、天才とは彼のような人のことを言うのでしょうか。

学問に対するエピソード

①古本屋に積み上げられていた『太平記』を、立ち読みしながら暗記し、家で筆写して、まったく同じものを仕上げてしまった。

②百科事典を5年かけて、筆写して、やはり同じものを仕上げてしまった。(書きながら覚えているので、百科事典の知識がそのまま頭に入ったことになる)

③読書量が半端ではなかった。学生時代は図書館に入り浸って、専門知識を見につけ、その知識量は大英博物館の職員も看破するほどだったとか。

④語学が堪能。二十ヶ国語を自由に読み書きが出来たとされる。酒場に行って、酒を酌み交わしながら、相手の言葉を学んでマスターしたという。

⑤本を読むだけではだめ、必ず筆写して覚える、が彼の読書哲学だった。

そのほか、色々なエピソードがあったようです。私も南方熊楠のように…とは絶対にいきませんが、学問に対する姿勢。学ぶところが多いような気がする、と思いました。