学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

死に対する一言

2008-06-08 18:31:40 | その他
なんと言えばよいのでしょうか。今、私の周りを「死」の霧が舞っているような気がしてならないのです。

凄惨なニュース。素晴らしい天気であった今日のような日でさえ。何のために人をあやめるのでしょう。一体、この国はどうしてしまったのか。理性を少しずつ失ってゆく恐怖。私はすぐにテレビを消して、天井を眺める。深いため息をつきながら。

「自分は生きている意味などない気がする」と、先日友人が言いました。私も、自身、生きている意味などないと思っています。けれど、反面、私は友人に生きていて欲しいと強く願っているのです。何という矛盾!ずっと近くに居てやりたいけれど、それが出来ない苦しみ。希望があるとするなら、友人を救うだけの強さを私が見に付けることでしょう。永続的な強さではなく、一時的な強さでも。

芸術で人を救うことは出来るのでしょうか。絵画を見て、そこに生きる希望を見出せるのでしょうか。美術の存在する意義が私の頭を堂々巡りします。

「死」が霧であることを願います。霧ならいつかは晴れてくれるから。




今日は…自分で書いておいて、ちょっと重い内容でしたね…。この数日間、私自身ではなく(私のことであればどれだけよいか!)、私の周りで色々なことが重なってしまい。友人を救えない(亡くなってしまったわけではありませんが)ことに歯がゆさを感じ、友人を心配しているうちに、自分も同じようなことになってしまったのです。嗚呼、明日こそは晴れてくれればいい!!