学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

愛犬の危篤

2008-10-14 19:49:10 | その他
しばらく休んでおり、失礼をしました。

先日、母から連絡があり、なんでも実家の犬が危篤だというのです。そのときは危篤、と言われても、私はあまり実感がわかずに、別段気にすることもありませんでした。八月の祖父の葬式で犬に会った時にもとても元気でしたから。薄情な私です。しかし、考え込みやすい私の性分ですから、あまり深く思いつめないことは良かったのかもしれません。

母からの連絡をもらってから、数日続けて、私の夢のなかに実家の犬が出てくるのです。私の夢なんぞ、何の意味もないような気がするのですが、しかし、どうも気になるので実家へ帰ってみました。

私が目にした犬は、もう元気の良かったころの犬とは大違いでした。八月まで元気であったのに、急に衰えたようにくったりとしているのです。両親によれば餌を4日間食べていない、医者に見せたら、もう助からないだろうと言われたそう。

15歳。人間でいえば80歳を越えているそうです。よく長生きしました。15年前、犬が欲しいといったのも私。犬の名前をつけたのも私。ときどきいやなことがあると犬に愚痴をこぼしたのも私。犬と過ごした日々は、私の大切な時期とも重なり、とても忘れえぬことです。今はまだかろうじて生きていますが、もうあまり長くはないでしょう。犬に感謝のことばを、心の中で述べて、そうしてまた明日から、いつものように生きていきましょう。