学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

縄文、弥生時代

2011-03-04 21:34:45 | その他
毎日寒いです…そのせいか、今夜は何だか寒気がして、ぞくぞくします。風邪、みたいです。鼻水が出るのは花粉症のせいのようだけれど。

今日、NHKのニュースで、千葉県にある縄文時代の遺跡から漆喰を使った住居跡が見つかったとの報道がありました。なんでも貝を細かく砕いて、漆喰にしたそう。すごい発想ですね。縄文時代は土器、土偶、装身具、木製品、どれをとっても大変興味深い時代です。昨年だったと思いますが、東京国立博物館で土偶展を開催したのを見に行きました。ハート型土偶を始め、図版によく掲載される代表的な土偶が一同に展示されていて、しばらくの間、じっと見ていたことを思い出します。縄文時代は文字がない時代ですから、こうした発掘されたものから、いろいろと考察していくことになります。想像がどんどん膨らんで、発掘調査のたびに驚かされます。

そういえば…時代は進んで弥生時代。弥生時代には銅鐸がありましたね。先日、博物館に行きましたら、銅鐸が数点展示されていました。銅鐸の表面には線で構成された人間や動物たちが描かれています。おや、と思いました。小説家フランツ・カフカがノートに書いた絵と非常によく似ているなあ、と。まさかカフカが日本の銅鐸を見たわけもあるまい…しかし偶然の一致にしては面白い。そんなことを、銅鐸を見ながら、ふと思いました。それもまた私の想像の膨らみです(笑)

今日は風邪を悪化させぬよう、早めに寝ます。どうか悪化しませんように!