学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

宮城県美術館でのフェルメール展

2011-10-14 22:07:37 | その他
ここ数日、ずっと晴れの陽気が続いていて気持ちが良かったのですが、今夜はしとしとと雨が降っています。明日も雨だそうで、少しひんやりするのかもしれません。

先週、実家へ帰省したときに、台所に貼られている一枚のチラシが目に入りました。宮城県美術館でのフェルメール展です。そう、同美術館では、10月27日から「フェルメールからのラブレター展」が開催されます。母が絶対に展覧会を見に行く!とはりきっていました(笑)

フェルメールは17世紀オランダの風俗画家です。フェルメールの作品は非常に少なく、世界でも30点前後しか確認されていません。近年になって、日本の美術館で展示されるケースが多くなってきました。私は数年前に東京都美術館で開催された「オランダ・フランドルの画家展」で、彼の代表作《絵画芸術》を見ました。同展覧会では確かフェルメールはこの1点のみの展示であったと思いますが、十分すぎるほど見ごたえのある作品だったことを覚えています。やはり大変人気があって、絵の周りには人だかりができ、とても絵の前でゆっくり佇む時間はありませんでした。

宮城県美術館でのフェルメール展。タイトルがポイントのひとつですよね。「ラブレター」です。ラブレターは恋や愛のメッセージですね。本来であればラブレター展と銘打つと、とてもドキドキした感じがありますが、現在は東日本大震災という大きな災害からの復興時期。今の時期にラブレター展と銘打つと、男女の「恋」とか「愛」ということよりも、男女関係なく人間同士の絆をテーマに、という印象を受けます。果たして、どんな内容の展覧会になるのでしょう?

ぜひ、宮城県美術館に行ってみたいです。