学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

東日本大震災から6年目

2017-03-12 10:01:12 | その他
2011年(平成23)3月11日に東日本大震災があって、それから昨日で6年となりました。私の宮城県にある実家は被災したものの、家族は全員無事で、被害といえば家が少々傾いたくらい。近隣の道路は地割れがひどかったものの、今は家も道路も完全に復旧して、いつもの日常を送ることができています。けれど、地震や津波で大切な家族や仲間を失った人、そして沿岸部や原発事故で故郷を離れて暮らさざる得ない人たちのことを思うと心が痛みます。こうした人たちのために私ができることなどほとんどないわけですが、せめてこうした被害があることを忘れないために、本棚のなかへ小説や美術関係の本とともに東日本大震災関連の本を入れています。

震災前と震災後、私のなかでいつの間にか意識するようになったのは年のこと。たとえば、図書館で本を取ったら著者の略歴とともに出版年を確認するのですが、その出版年が震災前なのか震災後のことなのか、無意識のように考えているのです。震災前だから、とか、震災後だからどう、ということはないのにも関わらず。ふだんの生活のなかでは大震災を意識することはほとんどないのですが、私の心のなかでは未だ大震災の数字が絶えず浮んでは消えるようです。それが良いことなのか、悪いことなのかはわかりませんが、とにもかくにも私のなかでは忘れることのできない出来事であったに相違ありません。

改めて、このたび亡くなられた方々へのご冥福と、被災された方々が一日も早く日常を取り戻せることを祈っています。