学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

梅雨らしく

2020-06-29 09:45:22 | その他
6月も終わりにさしかかり、いつの間にやら、紫陽花が可憐な花を咲かせ、クチナシの花が甘い香りを漂わせる。

先日、ある作家のもとへ言ったとき、「今年は梅雨らしい梅雨ですね」と広い庭を見ながらおっしゃられるに、確かに今年はバケツの底をひっくり返したような大雨は降らないし、汗ばむほどの不快な暑さにならないし、適度な湿気にすべてが潤されている感じがする。新型コロナウイルスが蔓延する中、企業の活動もずいぶん制限されたことで、地球上のいたるところで環境が改善されたらしく、ある都市のスモッグが軽減されたり、たくさんのウミガメが産卵のために浜辺にやってきたりと、大きな災いを受けているのは人間だけで、地球の環境にとっては痛くもかゆくもないという現実を新聞で目の当たりにする。案外、梅雨らしい梅雨になっているのも、そうしたことが背景があるのかもしれない。

今日は仕事は休みであるから、これから猫の額ほどの庭先にも生えた雑草を取ろうかと思っている。こうした日常にこそ幸せを感じる。