学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

スローライフでいこう

2021-03-02 20:11:32 | 読書感想
先日、古本屋をのぞいたら『スローライフで行こう』(エクナット・イーシュワラン著、早川書房)という本を見かけ、面白そうだったので、買って読んでみました。

スローライフ、つまり、ゆっくり生きよう、というテーマの本は、書店に行くとたくさん見かけますね。それだけ、生活が忙しくなりすぎている、と自覚している人が多い社会になっているのでしょう。この本は奥付に2001年発行とありますから、今から20年前において、すでに私たちの生活はスローライフを欲していたようです(私の感覚としては2001年なんて、まだ緩やかな時代だった印象があるのですが)。

著者のエクナット・イーシュワランは、インド出身で、大学の先生。彼はスローライフのための8つのポイントを説明してくれます。

1.スローダウン
2.一点集中
3.感覚器官の制御
4.人を優先させる
5.精神的な仲間をつくる
6.啓発的な本を読む
7.マントラ
8.瞑想

このポイントは、著者が自分の経験から挙げた項目です。ですから、科学的な根拠があるというわけではありません。しかし、少なくとも、私にはとても素晴らしい本でした。参考までに、いくつかの彼のアドバイスを要約して載せてみます。

・過去や未来ではなく今に目をむけること。もし、意識が別な方向へ行ったら、マントラを唱えること。
・自分が読んだもの、見たもの、聞いたものが心の中に入り、自分を形作ることを忘れてはいけない。
・毎朝または毎夜、30分(以内)で瞑想する時間や啓発的な本を読む時間をつくりなさい。

著者は、これらに取り組むことで、心を平穏に保つことの大切さを説きます(そして、スローライフとは怠惰になることではないとも)。早速、私も実践し始めましたが、一点集中と瞑想はとても良く、精神的に安定します。良い本と巡り合うことができたことに感謝したい今日のこの頃です。

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