四季・めぐりめぐりて

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成就院三重塔(埼玉県行田市)

2019年09月18日 | 史跡・遺跡・文化財


名 称:成就院三重搭(じょうじゅいんさんじゅうのとう)
通 称:―
建 立:享保14年(1729)
構 造:1間4面、初重(しょじゅう)柱間一間、銅瓦棒葺 総高11.18m
指 定:埼玉県指定有形文化財(昭和50年(1975)3月31日指定)
所在地:埼玉県行田市長野7618 五智山成就院境内

埼玉県には江戸期に建立された三重塔が3基現存します。そのうちの1基が行田市の成就院の三重塔です。
他の2基は、
◎吉見町・安楽寺三重塔:建立明暦2年(1656)ころ 総高24.3m
◎川口市・西福寺三重塔:建立元禄6年(1693)   総高23m
で、成就院三重搭は建立時期も一番新しく、規模も他2基の半分くらいしかない小規模ですが、他2基と同様に
埼玉県の有形文化財(建造物)の指定を受けています。
そんな成就院三重搭を訪ねてみました。




成就院正面
小規模の寺院(失礼)で山門前の向って右側が駐車場ですが、止められる台数も少なく、丁度法事の最中でした
ので駐車場所がなく、空くのを待っての駐車でした。




山門前東側に設置されている成就院の案内板




本堂




本堂と三重塔
本堂を手前にして撮ったということを考慮しても小規模な三重塔であることが分ります




成就院三重塔説明板




正面から




やや斜めから

背面や側面から全体を撮ろうとしたのですが、境内敷地が狭くて思うようにいきませんでした。
なお、塔の細部の撮影は失念しました。

ところで、埼玉県に現存する江戸期の三重塔はいずれも真言宗のお寺に建立されています。ただの偶然なのか、
何か意味があってのことか気になりました。
そこで、新旧を問わず三重塔が建っているお寺の宗派をざっと調べてみたところ圧倒的に真言宗のお寺が多いよ
うに感じました。次が天台宗あたりででしょうか。禅寺である曹洞宗のお寺にも建立されている事例もあるよう
ですので、必ずしも特別の宗派だけということではないようです。

参詣日:令和元年(2019)9月14日(土)