高麗神社の境内(社殿の裏手)に建立されている高麗家住宅を訪ねて来ました。
高麗氏は高麗神社の主祭神である高麗王若光の子孫で代々神職を務めています。
名 称:高麗家住宅(こまけじゅうたく)
形 態:建造物
指 定:国指定重要文化財(建造物)(名称:高麗家住宅 昭和46年〔1971〕6月22日指定)
時 代:江戸時代中期
概 要:高麗神社の境内にあり、神職を務めた高麗家の住居として慶長年間に建造。
所在地:埼玉県日高市大字新堀850
高麗家住宅説明板
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⊡ 高麗家住宅 国指定重要文化財 建造物
昭和46年6月22日 指定
高麗家住宅は高麗神社の神職を代々務めてきた高麗氏の住宅です。建物の規模は桁行14.8m、梁間9.5m
をはかります。
屋根は入母屋造りで、茅で葺いています。間取りは五室と土間からなっています。表側にある「おもてざ
しき」は21畳の板敷きで、押し板を備え、前面には格子窓を付けています。「四帖」は「おく」の間の控え
の間としての役割を持ち、「おく」には「とこ」が設けられています。「かって」の板の間にはいろりがき
られ、土間の奥にはかまどがあります。
建築年代は高麗家に伝わる文久3年(1863)の絵図面に、慶長年間(1596~1615)んじ建てられたとの伝
えがあると記されています。昭和51、52年度に行った解体修理でも棟札などの建築年代を示す資料は得られ
ませんでしたが、建築形式や構造手法からおよそ17世紀後半頃と考えられています。
※押し板とは中世の座敷飾りで、壁下に作り付けた奥行きの浅い厚板をいいます。現在の床の間の前身と考
えられています。
平成23年3月
日高市教育委員会
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この説明板では、桁行14.8mとありますが、文化財データベースや日高市のHPでは、桁行14.3mと
なっています。7間半をメートルに換算してですので問題視するほどの違いでありませんが・・・
高麗家住宅間取図
「奥」
「おもてざしき」
「土間」 関係者以外立ち入り禁止の立て札が立っています。外からの撮影です。
散策日:令和4年(2022)7月8日(金)