第十四章(2)
遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃
通常訳は間違いだろう。
無理もないのだ。
誰も涅槃に行った事がないのだ。
だから、そんなツマラン訳になる。
夢も希望も無い、涅槃になる。
涅槃は、そんな無味乾燥した境地じゃないだろ。
そんな所には行きたくなくなるから。
自分で行った事も無いのに、決め付ける。
涅槃には恐れも、迷いも、夢想もない。
「無」の意味を勘違いしているからだ。
「何も無い」のが「無」だと思っている。
だから涅槃が無味乾燥の境地になる。
「無い」と訳すと、経が観えなくなる。
心経は「空」と「無」の訳し方で姿を現す。
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