第十四章(6)
遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃
ゲンちゃん(玄奘)は高僧だ。
だからイタズラ坊主だ。
ここでもヒネクレた(優しい)ワナを仕掛けた。
この文節のとらえかたで涅槃が変わる。
それぞれが、どんな涅槃を想像し創造するか?
クスクス笑いながら心経を書いたのだろうなぁ。
ワナは、ほとんどが落ちるように仕掛ける。
そして・・・見事に、ほとんどが落ちた・・・。
でも、これを見破るには知識はいらない。
堅苦しい理屈もいらない。
素直にみれば、判るように書いてある。
「夢想の反対(転倒)などとは遠く離れた境地だぜ」
(つまり、夢想が沢山ある境地だぜ)
だが心経は大般若経という難しいお経のエッセンスだ。
だから、きっと難しい真理が濃く詰まっているに違いない。
そうだ、そうに違いない・・・
そう思った解説者達は、自分や他人の知識をフル稼動して訳す。
そして、見事にワナにはまる・・・。
この世の仕組みは、知識じゃ無ぇ、理屈じゃ無ぇといっているのに・・・。
例えれば、長屋の八っつあんや熊さんに説いているんだぜ。
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