タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

「手に取るな やはり野に置け 蓮華草」  (瓢 水)

2014-04-04 | 風景

菜の花と蓮華草のコントラストがとてもきれいだ!

先日、少し郊外まで足を延ばして、田舎道を散策していると、なんと、、、最近トント見掛けなくなっ

蓮華草が田んぼ一面に・・・その向こうには菜の花が咲き乱れおり、夕陽を受けて鮮やかに赤と

色に染め分けられいる

近くで農作業中の方に尋ねると「昔は放っておいても、春になると蓮華の花で埋め尽くされたもん

だが、今は種を蒔かないと・・・」、道理で見る機会が少なくなった訳だ!

私には、この蓮華草は忘れられない花である、あれは小学4年生になった春の事だった、 父の

”野辺送り”がこの蓮華草が一面咲き乱れる田んぼで執り行われたからである。

当時、田舎の葬儀は、生まれ育った自宅でするのが普通だった時代、参列の方が多かったため急

遽、田んぼで行われたのか? 今もって分からないのだが、あの日の赤い蓮華草は今も瞼に焼き

付いている。

そんなわけで、今回のブログUPに合わせて、ネットで少し調べてみると、花言葉は『私の苦しみを

和らげる』となっていた。(知るや知らずや・・・)

また、ギリシア神話では~祭壇の花を摘みに野に出た仲良し姉妹の姉が、誤って蓮華草を摘んだ

ため、この花に化身させられたといわれ、姉は「花はみな女神が姿を変えたものだから、もう花は摘

まないで・・・」と言い残したとの伝説も残されている。

また江戸時代の俳人:瓢水は「手に取るな やはり野に置け 蓮華草」~野に咲いているからこそ美

しい、摘んで自分ひとりのものにしてはならない~と詠んでいる。

蓮華草の中での野辺送りの訳が、何か見えてきた様な気がする。

春の代表花「蓮華草」を、今年も見ることが出来幸せなことである。

               今日も良い一日であります様に