タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず  (劉希夷:唐代の詩人)

2014-04-12 | その他

春爛漫(はるらんまん)、辺り一面にあふれんばかりに、花明りが光り輝いている。

これは花桃(はなもも)と杏(あんず)の花だろうか? 桃、赤、白、薄黄色と、今ま

さにこの世のを謳歌している。

ひと昔前ならば、片田舎では集落の人々がこの花の下に集い、花見酒が始ま

ものだ。

こんな綺麗な桃の花()が、今では民家の庭先、道端に事もなげに植えてあ

るのだら、当世、花を愛でる環境も趣も、随分と変わってきた感がある。

当地では、桜の花はぼちぼち散り始めて来ているが、後に控える花々が、次

から次へとフラー・リレーのごとく咲き継がれてゆく

「代悲白頭翁」 劉希夷(劉廷芝

 洛陽城東 桃李の花
 飛び來り飛び去って誰が家にか落つる
 洛陽の児女は顔色を惜しみ
 行く行く落花に逢うて長嘆息す
 今年花落ちて顔色改まり
 明年花開いて復(ま)た誰かある
 已に見る松柏の摧(くだ)かれて薪となるを
 更に聞く桑田の変じて海となるを
 古人復(ま)た洛城の東に無く
 今人還(ま)た対す落花の風
 年年歳歳花相い似たり
 
歳歳年年人同じからず
          

          ~今日も良い一日であります様に~

                (垣根越しに桃の花が咲き乱れている)