タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

「七重八重 花は咲けども山吹の実の一つだに なきぞ悲しき」  (後拾遺和歌集)

2014-04-15 | 植物

里山を歩いていると、林の木陰、岩肌から黄色い「山吹」の花が、枝垂れる様に

咲いています。

毎年、タケノコを掘る頃から、晩春に掛けて見られる、山の花としては珍しい、真

っ黄色な山吹の花、昔から咲くこの”一重”の花が、なんとなく”わびさび:侘・寂” 

がきいていて、日本人の美的意識に合っているのか、私は一重の花が好きです。

この花には、ご存知、武将・太田道灌がある日、父を訪ねて山道を行く途中、突

然の雨に遭い、蓑(ミノ:カッパ)借りようと立ち寄った一軒の農家で、その家の娘

が蓑の代わりに、和歌「七重八重 花は咲けども山吹の実の一つだに なきぞ悲し

き」になぞらえ、山吹の一枝を差し出したと言われる、「山吹伝説」が有名です。

実際に、豊島区太田の神田川に架かる橋のたもとには、今も、「山吹の里」の碑が

残されており、また新宿区内に”山吹町”と言う街が実在するそうです。

         ~今日も良い一日であります様に~

                   夕食後のうたた寝ポーズ

            二階に上がって就寝前の甘えポーズ