いつも元気をくれる花がある。
その花の名は「ゼラニュウム」、、玄関先のプランターの中で、赤い花が今
日も来る人を出迎え、そして帰る人を見送ってくれている。
深紅の花は、年から年中花が咲き通しだ。
この花を見る度に私は思う・・・花にも「命」があり、人を思う「心」があること
を・・・
人は、「そんなことあるものか」と思うかもしれない・・・しかし現に、花を愛す
る多くの人は、「大きくなれ、大きくなれ、綺麗な花を咲かせてくれよ」と、花
に語り掛け撫でながら水をやるではないか。
すると花々は、それに応えて綺麗な花咲かせてくれではないか。
人は、お腹の赤ちゃんに「元気に生まれて来るのだよ」と、語りかけ音楽を
聴かせると、健やかで感情豊かな赤ちゃんが生まれて来るではないか。
この宇宙で、人間にだけ感情があり、生けるものの中で、人間が至高のも
のと考えるのは、それは妄想であって、単に思い上がりに他ならないのだ。
動物から花から・・・現に人間は「生きる力」をもらっているではないか。
名優・高倉健が残した、「人を想う心が、人間にとって最も大切なことだと思
う」という言葉の重みを、玄関先の「ゼラニュウム」の花に水をやりながら、
フッとそんな事を思った朝でした。
「愛の花咲く時」をエンゲルベルト・フンバーディンクで