昨日で3日間の議会が、6月会議が終わりました。最終日は午後8時をかなり過ぎていたと思います。島本町議会は、1956(昭和31)年、「町営水無瀬神宮外苑プール」として開設された「町立プール」の廃止を決めました。
今年は「開設を見送る」と年度当初の施政方針で町長が述べ、その後、開設見送りについての説明がないまま廃止に向けて事務を進め、この度、設置条例の廃止と解体撤去工事の実施設計費(一般会計補正予算)が同時に提案されました。
この乱暴さは断じて許されないことです。保護者のみなさんからも多くの関心が寄せられ、住民説明会を求める要望が町長、教育長、議会にそれぞれ提出されました。結果、住民説明会は開かれませんでしたが、要望の声をあげ、行動された方を対象に説明の場が設けられました。
なぜ廃止するのか、どのように判断したか、その理由が共有されることがとても大事です。要望書の内容に成熟した市民の姿を感じました。また、市民が身近な視点から町政に関心をもつことの重要性を再認識することができました。
反対した議員(平野・外村・河野・佐藤議員)が政策決定のプロセスに住民への説明がない!と主張したはまったくもって当然のことです。しかし、わたしは今回、賛成しました。それはなぜか。以下、議場で行った賛成討論の内容をお伝えします。
この夏、突然になくなると知って、がっがりするだろう子どもたちに申し訳なく思います。同時に、水無瀬川緑地公園での建設を見送って以来、子どもたちの笑顔を励みに夏のプールをこれまで開催してこられた担当職員のみなさんの安全対策に敬意を表します。長い間、夏の暑い間、子どもたちがお世話になりました。
町立プールはPTAからの財政支援も得て設置され、設置当初は水無瀬神宮の重要文化財を守る役割もあり、実際、地域の防災防火活動にプールの水が活用されたこともあると、今回、知りました。
神宮の緑に囲まれた青空プールは島本町の近代文化遺産。かつてこの町で子どもだった人、この町で子どもを育てた経験のある人に、この夏で最後と惜しまれ、見送られ、閉じられる必要があった。それができなかった(しなかった)ことをとても残念に思います。
中学校の文化祭を思うと、今でも住民ホールを廃止したことを申し訳なく思います。が、判断は間違っていなかったと思っています。町立プールも同じです。これ以上問題を先送りにして、次世代に無理な財政負担を強いることは避けなければなりません。
公共施設の適正化方針でも示しておられるように、建物の「ライフサイクルコスト」は、建設に関する費用およそ20%、解体に至るまでの維持補修管理費80%といわれています。
将来の人口推計、15歳以上65歳未満の年齢に該当する人口、いわゆる生産年齢人口の推移を考えたとき、現在あるすべての施設を今後、税金で維持管理していくことはまずもって不可能。このことを抜きにして、公共施設の問題を議論することはできません。
つづく
画像
第2回育まちカフェ
大山崎・島本両町の子育て中のママたちが
テーマはなくただ集い、語らう場
会場を提供していただいた「ふらっと遊」(自宅カフェ)さん
未就学児の子育て中に築く繋がりは深く
大きな財産になります、と語ってくださいました
今年は「開設を見送る」と年度当初の施政方針で町長が述べ、その後、開設見送りについての説明がないまま廃止に向けて事務を進め、この度、設置条例の廃止と解体撤去工事の実施設計費(一般会計補正予算)が同時に提案されました。
この乱暴さは断じて許されないことです。保護者のみなさんからも多くの関心が寄せられ、住民説明会を求める要望が町長、教育長、議会にそれぞれ提出されました。結果、住民説明会は開かれませんでしたが、要望の声をあげ、行動された方を対象に説明の場が設けられました。
なぜ廃止するのか、どのように判断したか、その理由が共有されることがとても大事です。要望書の内容に成熟した市民の姿を感じました。また、市民が身近な視点から町政に関心をもつことの重要性を再認識することができました。
反対した議員(平野・外村・河野・佐藤議員)が政策決定のプロセスに住民への説明がない!と主張したはまったくもって当然のことです。しかし、わたしは今回、賛成しました。それはなぜか。以下、議場で行った賛成討論の内容をお伝えします。
この夏、突然になくなると知って、がっがりするだろう子どもたちに申し訳なく思います。同時に、水無瀬川緑地公園での建設を見送って以来、子どもたちの笑顔を励みに夏のプールをこれまで開催してこられた担当職員のみなさんの安全対策に敬意を表します。長い間、夏の暑い間、子どもたちがお世話になりました。
町立プールはPTAからの財政支援も得て設置され、設置当初は水無瀬神宮の重要文化財を守る役割もあり、実際、地域の防災防火活動にプールの水が活用されたこともあると、今回、知りました。
神宮の緑に囲まれた青空プールは島本町の近代文化遺産。かつてこの町で子どもだった人、この町で子どもを育てた経験のある人に、この夏で最後と惜しまれ、見送られ、閉じられる必要があった。それができなかった(しなかった)ことをとても残念に思います。
中学校の文化祭を思うと、今でも住民ホールを廃止したことを申し訳なく思います。が、判断は間違っていなかったと思っています。町立プールも同じです。これ以上問題を先送りにして、次世代に無理な財政負担を強いることは避けなければなりません。
公共施設の適正化方針でも示しておられるように、建物の「ライフサイクルコスト」は、建設に関する費用およそ20%、解体に至るまでの維持補修管理費80%といわれています。
将来の人口推計、15歳以上65歳未満の年齢に該当する人口、いわゆる生産年齢人口の推移を考えたとき、現在あるすべての施設を今後、税金で維持管理していくことはまずもって不可能。このことを抜きにして、公共施設の問題を議論することはできません。
つづく
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第2回育まちカフェ
大山崎・島本両町の子育て中のママたちが
テーマはなくただ集い、語らう場
会場を提供していただいた「ふらっと遊」(自宅カフェ)さん
未就学児の子育て中に築く繋がりは深く
大きな財産になります、と語ってくださいました